2022年07月11日

幸せのかたち②

「りょう君で~す」
時々通る女性が先月に二人目を出産し、久しぶりに出会った第一声です。
一姫二太郎で、上の女の子は今年3歳だと思います。
上の子も抱っこから始まって、よちよち歩きになり最近は三輪車に変わりました。
お父さんと手をつないで通ることもあり、遠いところから手を振り近くに来ると
ニコッと笑って、通り過ぎても振り向いて手を振ってくれます。
この前はお母さんが下の子どもを前で抱いて、上の女の子の手を引いていました。
「生まれました、見てやってください」
と前に抱いていた赤ちゃんを見せてくれました。
スヤスヤ寝ている赤ちゃんのおでこを撫でて
「暑いから気をつけたってや」
「おおきに、お父さんも気をつけてくださいね」
この「おおきに」という言葉が印象的で、言葉を交わすようになったのですが、
もしかすると商売をしている夫婦かも知れません。
核家族の4人暮らしなのか、三世代同居なのか分かりませんが、
上の子どもは動きたい年頃ですし、下の赤ちゃんは生まれたばかりで手がかかります。
家事、育児の分担ができているのか・・・それも分かりませんが、
この4人の食事風景が目に浮かびました。
母乳かミルクをもらって下の子が寝ている間に夕食です。
3歳と言ってもまだボロボロ食べ物をこぼす年齢です。
「ほっぺたにご飯粒がついてるよ、ほらほら、よそ見してるからこぼれた」
そんな会話もあるのでしょう。
早く早くとせがむ子どもにお父さんが「熱いからフーフーしたろな」。
寝る前にトイレをすませば上の子どもは朝までぐっすり、夜中は下の子の出番です。
よく寝ていたと思ったら、いきなりギャーギャー夜泣きです。
「あーよしよし」
あやすのはどちらの役目なのでしょう。
寝入りばなを泣き声で起こされて、「おい頼むわ」「あんたやってよ」と
やり取りはあるものの、これも幸せのかたちだと思います。

Posted by いとう茂 at 15:28│Comments(0)
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