2023年05月10日
元警備員さんが寄ってくれました
「こんにちは」聞き覚えのある声です。
「〇〇です、こんにちは」元警備員さんでした。
連休の後半にキャンプに行ってきたので、その報告と買い物ということでした。
買い物が終わってわざわざ遠回りをして寄ってくれました。
今の会社は連休がカレンダー通りで、
4月29・30日の休みと5月3日から5連休だったそうです。
それでキャンプは6・7日に行ってきたということでしたが雨でした。
そのことを話すと・・・だから空いている・・・でした。
なるほど、そういった考え方もあるのか。
雨でも行こうと思うのは、よほどキャンプが好きなんだろう、
軽バンの荷室を改造してベッドを作り、雨でも大丈夫なように防水シートもつけています。
そのシートの下で奥さんとバーベキュー、
奥さんと二人なら息の詰まる夫婦も多い中おしどり夫婦です。
今の職場の仕事は相変わらずきついようですが、話している表情は嬉しそうでした。
そして、前の職場の話をしだすと顔が曇ってきました。
「やめた一番の原因は人間関係です」
「人間関係が一番難しいですからね」
「ズボラで手抜きが多い夜勤の警備員がいましてね、
小さなことですがコロナでみんなが戦々恐々となっている時でも、
検温をしないし引継ぎ時に警備室の掃除もしないんです。
ある時、引継ぎ時に掃除をしたか、拭き掃除もしたかと尋ねたら、
したと言うので交代したら、床にゴミは落ちてるわ、
拭き掃除に使う雑巾は乾いたままで、嘘をついていたのです。
それまでにもこうしたことが多く、警備会社に報告していたのですが、
一向に注意もしないし指導もしない、出来の悪い子ほど可愛いと言いますが、
この嘘事件が辞める引き金になりました」
「噓までついて掃除がしたくなかったんですか、
あそこの警備室はそれほど広くないですし、5分もあればできますよね」
「そうなんです、この警備員が入った後の日勤は気分が悪くてストレスの塊になりましたよ、
尻ふきに来てるんじゃないんですよ」
「でも警備会社も悪いですね、何も言わないのは大きな罪ですし、
責任逃れとも思えますね、お前らのことはお前らで解決しろ、みたいに」
「巡回に行かずに不審者が侵入したら、直接警備の責任になりますが、
検温や掃除は警備の責任にはなりませんからね、
警備会社の多くがこうした人間しか来ない現状なのかもしれません」
「〇〇さんみたいな人もいるじゃないですか」
「そう言ってもらえると恐縮します、でもね、欠員が出てハローワークに求人を出しても、
すぐには応募がありませんし、2・3か月して応募があれば100%採用ですからね、
人間性や能力などを比較できない状態で、
すぐに現場に配属ですから現場の人間にすればたまったもんじゃありませんよ。
こんな人間ほど辞めずに職場を自分の環境に合わせるんです、
マニュアルなんて関係なしで手抜きが常態化する、二度と顔も見たくないですね」
暗い顔で話が続きそうでしたので、「終わったことは考えないようにしましょう、
今の職場の話は楽しそうでしたよ、それに雨中のキャンプも楽しくてよかったですね」
そう話すと、再び笑顔が戻って「遠回りをして伊藤さんの顔を見てよかったですわ」
と帰っていきました。
「また寄ってくださいよ」と背中に言葉をかけました。
「〇〇です、こんにちは」元警備員さんでした。
連休の後半にキャンプに行ってきたので、その報告と買い物ということでした。
買い物が終わってわざわざ遠回りをして寄ってくれました。
今の会社は連休がカレンダー通りで、
4月29・30日の休みと5月3日から5連休だったそうです。
それでキャンプは6・7日に行ってきたということでしたが雨でした。
そのことを話すと・・・だから空いている・・・でした。
なるほど、そういった考え方もあるのか。
雨でも行こうと思うのは、よほどキャンプが好きなんだろう、
軽バンの荷室を改造してベッドを作り、雨でも大丈夫なように防水シートもつけています。
そのシートの下で奥さんとバーベキュー、
奥さんと二人なら息の詰まる夫婦も多い中おしどり夫婦です。
今の職場の仕事は相変わらずきついようですが、話している表情は嬉しそうでした。
そして、前の職場の話をしだすと顔が曇ってきました。
「やめた一番の原因は人間関係です」
「人間関係が一番難しいですからね」
「ズボラで手抜きが多い夜勤の警備員がいましてね、
小さなことですがコロナでみんなが戦々恐々となっている時でも、
検温をしないし引継ぎ時に警備室の掃除もしないんです。
ある時、引継ぎ時に掃除をしたか、拭き掃除もしたかと尋ねたら、
したと言うので交代したら、床にゴミは落ちてるわ、
拭き掃除に使う雑巾は乾いたままで、嘘をついていたのです。
それまでにもこうしたことが多く、警備会社に報告していたのですが、
一向に注意もしないし指導もしない、出来の悪い子ほど可愛いと言いますが、
この嘘事件が辞める引き金になりました」
「噓までついて掃除がしたくなかったんですか、
あそこの警備室はそれほど広くないですし、5分もあればできますよね」
「そうなんです、この警備員が入った後の日勤は気分が悪くてストレスの塊になりましたよ、
尻ふきに来てるんじゃないんですよ」
「でも警備会社も悪いですね、何も言わないのは大きな罪ですし、
責任逃れとも思えますね、お前らのことはお前らで解決しろ、みたいに」
「巡回に行かずに不審者が侵入したら、直接警備の責任になりますが、
検温や掃除は警備の責任にはなりませんからね、
警備会社の多くがこうした人間しか来ない現状なのかもしれません」
「〇〇さんみたいな人もいるじゃないですか」
「そう言ってもらえると恐縮します、でもね、欠員が出てハローワークに求人を出しても、
すぐには応募がありませんし、2・3か月して応募があれば100%採用ですからね、
人間性や能力などを比較できない状態で、
すぐに現場に配属ですから現場の人間にすればたまったもんじゃありませんよ。
こんな人間ほど辞めずに職場を自分の環境に合わせるんです、
マニュアルなんて関係なしで手抜きが常態化する、二度と顔も見たくないですね」
暗い顔で話が続きそうでしたので、「終わったことは考えないようにしましょう、
今の職場の話は楽しそうでしたよ、それに雨中のキャンプも楽しくてよかったですね」
そう話すと、再び笑顔が戻って「遠回りをして伊藤さんの顔を見てよかったですわ」
と帰っていきました。
「また寄ってくださいよ」と背中に言葉をかけました。
Posted by いとう茂 at 19:56│Comments(0)