2023年05月23日

締め切り目前ですが原稿が届きません


えこーの宝物は「ひきこもり、不登校家族の会」と
「子の心親知らず 親の心子知らず」の冊子だと思っています。
この二つの宝物は、えこーのスタッフが頑張って作ったものではありません。
4年前に家族の会の必要性を痛感して、先駆けて家族の会を運営している団体に
飛び込みで訪問して概要をお聞きして、
それをアレンジして発足して今日に至っています。
主役は参加する家族で、えこーのスタッフは黒子に徹しています。
同じ苦しみや辛さを抱えているとは言っても、
初対面の人に自分の抱えているものを話すことは勇気がいったと思います。
話をしているうちに感極まって泣き出すことも日常ですが、
参加者からの暖かい励ましといたわりがあり笑顔で帰っていきます。
本当は自分が苦しくて泣きたいのに、他者を思いやる気持ちを忘れない。
見ていてこちらがジーンときます。
もう一つの冊子は、当事者と家族に今の気持ちを書いてもらってまとめたもので、
辛い過去の出来事を自分の中に閉じ込めているのに、
それを文字にして欲しいとお願いする、かなり乱暴な企画です。
それでも封じ込めた気持ちを丁寧に書いてくれる当事者もいて
親もそれを読んで初めて我が子の辛さや苦しみに気づくことがあります。
そこから親子関係の修復が始まり、徐々に会話が増えた親子もいます。
この冊子も今年で3号を迎えます、
年明けから原稿の依頼をはじめて締め切りは5月31日にしています。
ところが、締め切りが迫ってきましたが・・・原稿が集まりません。
当事者だけでなく親の方も辛いことを思い出して、
文字にする作業は苦痛なのだと想像しています。
それでも、この冊子を成長の記録だととらえて寄稿してくれる親が多数います。
冊子の編集が遅れるのは毎年のことです、
5月締め切りを6月締め切りにしても7月に入って原稿が届くのだと考えています。
この冊子を読んだ他の当事者や家族が「苦しんでいるのは自分だけではなかった」
そんなことを感じて、どこかの支援機関につながってくれることも望んでいます。
案ずるより産むがやすし、待つこともえこーの大切な仕事です。
寝てはいられませんが、もう少し待ちの体制でいます。

Posted by いとう茂 at 15:39│Comments(0)
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