2024年04月16日

日曜日のえこー②

日曜日の午後からはひきこもりの相談者でした。
当事者は相談者の兄弟で、自分の子どもではありません。
しかも、当事者は県外でかなり遠方に住んでいます。
えこーでもこうしたケースは初めてで、遠方ですのでこちらも当事者の住んでいる自治体に行くことができず、ネットで情報を得ているのが現状です。
ネットでの情報をもとに、相談者にいくつかの支援機関を紹介しました。
相談者が当事者に会う時に、こうした支援機関を訪れて相談を重ねてきました。
その成果が出て、送迎つきの作業所に週に何度か通うことができるようになりました。
当事者は収入が少ないことには、抵抗がなく定期的に出られることを喜んでいるということで、一つ階段を上った様子でした。
ここを足場にして、広い踊り場に出て少しずつ階段を上ってくれたらと願っています。
穏やかな相談者ですが、最初にえこーに相談に来たときは、他の相談者と同様に暗い雰囲気でしたが、面談を重ねるうちに徐々に様子が変わってきて明るく穏やかな表情になってきました。
これにはえこーのスタッフ一同大安堵です。
友人に誘われて100キロウォークの大会に出るということで、練習をしているそうです。
この相談者は市外から来ています、えこーまで20キロほどありますが、前回も今回も歩いて帰るということでした。
4時間はかかると思いますが、いい練習になります。
5年前に私も100キロを歩いていますし、その時の経験と四国遍路の話をして面談は盛り上がりました。
面談で前向きな自分の話ができるようになるのは、元気になってきた証しですし救いです
ただ、ひきこもりからの脱出は平たんな道ではありません、当事者が階段を下りてしまうこともよくあります、調子がいいと一気に数段上がって息切れを起こすこともあります。
まだまだ安心ができませんが、まずは相談者が元気に暮らしていることが明るい材料です。

Posted by いとう茂 at 14:59│Comments(0)
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