2011年11月04日

中学生事故死報告会 その3

市内の中学2年生が、マンションの14階から
転落死した事故の報告会の質疑です。

今後こういうことが起きないようにとの前提で話している。
担任は少し理解していたが、学校としてはいじめだと
理解していなかったのか。

回答
担任はいくつかの事象で声を掛けていた。
ただ、それがいじめのサインかどうかは判断できなかった。
今後の対応の中で、子どもの状況から異変を見破るために、
普段からどんな観察、応援をするか、担任、学校をあげて
教育の研修を実施し、組織としてはどうだったのか、
縦横のつながりを強化していきたい。
重要なのは、家庭との連携で、子どもの状況をつかみたい。


今後、こうした問題があった時に、担任、学校、
教育委員会といったものではなく、
相談窓口を作ってもらわないといけない。
口では早期に発見するというのは簡単だが、
どうしていじめをキャッチするのか、
仕組みづくりをしてもらわないといじめは止まらない。

担任がA君を心配して声を掛けた。
何人かの子どもと悪ふざけをしていたと思うが、
周りの子どもは、クラスだけなのか、クラブとか
でも係っているのか。
喧嘩をしたときに二人を残して指導をしているが、
その時、保護者への連絡はあったのか。
前回の報告会で、保護者が自身を責めたと聞いたが、
学校での様子がどこまで保護者に伝わっていたのか。

回答
いじめという把握ができていなかった。
10月に2度他の生徒からいじめではないかと連絡が
あった、2回目については、両方の話を聞き、
保護者にも来てもらって話を聞いた。
担任からは学年の教師にも報告しているし、
管理職まで報告できている。


学級日誌等に様子の書き込みはなかったのか。

回答
確認していない。


現在の学校の状況は。
悲惨な事故の後で現場の教員は大変だと思うが。

回答
事故当初、2年生は毎日10名前後スクールカウンセラーに
相談をしていたが、現在は、ゼロではないが人数は
減少している。
担任についても、スクールカウンセラーに相談できる
体制をとっている。


他教師からの声掛けはあったのか。

回答
他教師が声を掛けたということは確認していない。
廊下などでふざけていたという状況は
よくあったということなので、
何らかの注意はしていたものと考えている。


アンケートの分析について専門家、
地域関係者とは誰なのか。

回答
弁護士、臨床心理士が専門家で、
地域関係者は学校協力会のメンバー。


保護者とのやり取りで子供の変化が見えていたはずだが。

回答
不十分であった。
今後の取り組みにもあるように、学校と家庭、保護者、
との情報交換をもっと綿密にしていくことを感じている。


9月10月にかけての時期を単に見守るというだけでは
すまなかったのではないか。

回答
担任制なので、複数の教師の目では見ているが、
きちっと見られる観察力、指導力を
身に着ける必要がある。


生徒へのアンケートは実施されたが、教師向けの
聴き取り調査はされなかったのか。
他の教師はどう感じていたのか、
納得のいく答えをお願いしたい。

回答
教師からも聴き取りをしているが、
教育委員会では把握していない。
学年単位で生徒の掌握に努めているので、
学年としてはA君を取り巻く状況を把握して、
共通認識を図っている。


いじめと断定して。
教育委員会としての責任が感じられない。
教育長はどう考えているのか。

回答
市内中学生が、マンションから飛び降りて亡くなったことは、
痛恨の極みで、いじめがあったことを早期に認知して
指導できなかったことについては、学校、
教育委員会の責任。
いじめをした子、いじめをされた子について、
様子を見て支援し話を聞いて指導をしていくということは
大切であったと反省している。

飛び降りて亡くなられたことといじめの因果関係は
判断できないと考えている。

いじめはどこでも発生するという認識は持って
いないといけないと思っている。

生徒、保護者、議員の皆様はもとより、
市民の皆様に心配をかけたことについては
心からお詫び申し上げたい。

Posted by いとう茂 at 14:05│Comments(0)
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