2012年09月02日
イソップ物語より⑨
「あらしのあと」
たくさんの人が船に乗って、海へ出ました。
すると、今まで晴れていた空が、急に曇りだし、
激しい嵐になりました。
船は木の葉のように揺れ、今にも沈みそうです。
乗っていた人たちは、泣き叫びながら、
天に向かってお祈りをしました。
「神様、私たちをお助けください。
もし、助かったら、どんなお礼でもしますから」
必死のお祈りがきいたのか、やがて嵐がやみ、
海は静かになりました。
すると、一人の男が言いました。
「どうです。命拾いしたお祝いに、みんなで酒盛りをしては?」
「それはいい。さっそく始めよう」
船に乗っていた人たちは、酒やごちそうを運んでくると、
酒盛りを始めました。
さっき神様にお祈りしたことなど、
誰ひとり思い出すものがありません。
船の上は飲めや歌えの大騒ぎになりました。
それを見て、船長が言いました。
「皆さん、お楽しみになるのは構いませんが、
今度また嵐が来たら知りませんよ」
うーん。
災害のことだけでなく、人間ゆえの過ちの多さ。
それも同じ過ちを何度も・・・・。
のど元を過ぎる前に、もう同じ過ち。
足元を再度確認して立ち位置を見つめたいと思います。
たくさんの人が船に乗って、海へ出ました。
すると、今まで晴れていた空が、急に曇りだし、
激しい嵐になりました。
船は木の葉のように揺れ、今にも沈みそうです。
乗っていた人たちは、泣き叫びながら、
天に向かってお祈りをしました。
「神様、私たちをお助けください。
もし、助かったら、どんなお礼でもしますから」
必死のお祈りがきいたのか、やがて嵐がやみ、
海は静かになりました。
すると、一人の男が言いました。
「どうです。命拾いしたお祝いに、みんなで酒盛りをしては?」
「それはいい。さっそく始めよう」
船に乗っていた人たちは、酒やごちそうを運んでくると、
酒盛りを始めました。
さっき神様にお祈りしたことなど、
誰ひとり思い出すものがありません。
船の上は飲めや歌えの大騒ぎになりました。
それを見て、船長が言いました。
「皆さん、お楽しみになるのは構いませんが、
今度また嵐が来たら知りませんよ」
うーん。
災害のことだけでなく、人間ゆえの過ちの多さ。
それも同じ過ちを何度も・・・・。
のど元を過ぎる前に、もう同じ過ち。
足元を再度確認して立ち位置を見つめたいと思います。
Posted by いとう茂 at 12:26│Comments(0)