2012年10月16日

以心伝心・・・・

いよいよ研修が始まりました。
当初の募集では30名でしたが実際は65名の研修会です。
北は函館から南は沖縄までの市町村議員がいます。
グループ分けがあり、Jグループで6名の班になりました。
パソコンルームもありますので、休憩時間や夜の利用もでき
何とかブログの更新もできそうな気もしますが、
課外時間にはグループ討議も予定されているために
厳しいかもしれません。

自分の無知を痛感しょうと受講を決めましたので、
より多くの議員と交流を持ち、恥をかいて帰ろうと
思っています。
3人いれば我が師あり。
得るものも大きいとワクワクです。

話は変わりますが、
昔、船井幸雄の100匹目の猿という本を読んだことが、
あります。
細かい内容は忘れてしまいましたが、たしか、宮崎県の
猿が、サツマイモを海水で洗って食べることを考えたそうで、
そこから何十キロも離れたところで、もちろん、
日常的に行き来ができる所ではありませんので、
どちらの猿も仲間の猿がそこにいるということは
知らないのですが、遠く離れたところの猿も、
時期をそれほど違えず、サツマイモを洗って食べだした
という話がありました。

生き物ゆえの目に見えない力でしょうか。
科学的な証明ができるのかどうか、私にはわかりませんが、
洋の東西でも、お釈迦様とイソップで似たような話があります。

どちらも、2500年以上前の人ですが、お釈迦様の教えの中に、
鬼子母神の話があります。
鬼子母神は鬼子母と説明しているものと全く違う名前で
説明しているものがありますが、名前の方はまた勉強しておきます。

鬼子母神は子どもを護る神様として有名で、
「おそれ入谷の鬼子母神」という言葉通り、東京の入谷には
鬼子母神を祀った場所があるそうです。

逸話は、昔鬼子母神には大変多くの子どもがいました、
自分の子供は可愛がるのですが、ほかの人間の子どもを
食べてしまい、子どもを鬼子母神に食べられた親は嘆き悲しんだそうです。

ある時、お釈迦様が鬼子母神をこらしめようと、
鬼子母神が一番可愛がっている子どもを隠してしまいます。
帰ってきた鬼子母神はその子がいないので泣き叫びながら、
探し回りますが、どこにも子供はいません。
途方に暮れる鬼子母神にお釈迦様が言われます。

お前のようにたくさん子どもがいても、たった一人いなくなるだけで
こんなに悲しい思いをするのに、二人とか三人の子どものうち
一人がお前に食べられてしまった親の気持ちが少しは
分かったか。

お釈迦様に諭された鬼子母神は改心し、
それ以後はほかの子どもも可愛がり、現在のように
子どもを護る神様となったというものです。

一方、イソップにも、ウシとライオンとイノシシという話があります。

生まれて間もないライオンの赤ちゃんが昼寝をしていたところに、
ウシがやってきて、角で突き殺してしまいました。
しばらくして、母ライオンが自分の子どもが殺されたことを知り、
大いに嘆き悲しみました。

その様子を遠くから見ていたイノシシは、母ライオンに
こう言いました。
「子どもを殺された者の気持ちが、初めて分かっただろう。
今まで、多くの者たちがお前たちに殺され、
その家族は辛い思いをしてきたんだよ」

シルクロードで西洋と東洋の交流があったかもしれませんが、
お釈迦様は放浪に近い布教活動で各地を歩いていますし、
イソップは奴隷だったので接点があったとは思えませんが、
意識や感受性の伝播は確認できます。

真民さんの念ずれば花ひらくもこうした先人たちの
ことを熟知して生まれた言葉なのでしょうか。

いじめや虐待、強盗などの事件がマスコミで報道されると
その連鎖が起きることとは少し次元が違う気がするのですが、
広い意味では同じかもしれません。

念じている心が、いつか、あなたにも通じることを・・・・・

Posted by いとう茂 at 12:23│Comments(0)
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