2012年12月31日
いよいよ、今日だけ
今年も残すところあと10時間余りになりました。
皆さんにとってどんな1年だったでしょう。
嬉しいこと楽しいこと苦しいこと辛いこと・・・・・・。
そのすべてにおいて自分が主役です。
大晦日のせわしない時に立ち止まって考えています。
じっと反省しています。
今までそんなことしたこともなかったけれど・・・・。
自分が自分を形成した根っこはどこだろう。
おじいさんがいて親がいて自分がいる。
そう考えると先祖とは見えない鎖でつながっています。
そうするなら、自分を形成したのは自分だけでなく
周囲や先祖の影響もあるはずです。
忘れてはいけないものに、阪神淡路、東日本の大震災があります。
それ以上に日本人はあの戦争を忘れてはならい。
広島、長崎を忘れてはならない。
私自身戦争の経験はありません、右傾化が懸念される日本ですが、
力を力で抑えつけようとして、地獄に叩き落された日本、
二度と同じ間違いはしてはいけない、そのことを思い知ったはずですが・・・・。
時々大好きな小百合様のCD、第二楽章を車で聴いています。
その中で耳に残る詩を二作をアップして今年の結びにします。
序は、原爆詩で有名な峠三吉さんの作品です。
序
ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ
「慟哭」(どうこく) 大平数子
逝ったひとはかえってこれないから
逝ったひとは叫ぶことが出来ないから
逝ったひとはなげくすべがないから
生きのこったひとはどうすればいい
生きのこったひとはなにがわかればいい
生きのこったひとはかなしみをちぎってあるく
生きのこったひとは思い出を凍らせてあるく
生きのこったひとは固定した面(マスク)を抱いてあるく
(原爆より三日目に吾が家の焼けあとに呆然と立ちました)
めぐりめぐってたずねあてたら まだ灰があつうて
やかんをひろうてもどりました
でこぼこのやかんになっておりました
やかんよ
きかしてくれ
親しい人の消息を
やかんがかわゆうて
むしように
むしようにさすっておりました
坊さんが来てさ
くろいものを着てさ
かねをならしはじめると
母さんに見つめられて
あかるい灯明のむこうに
おまえたち
てれているのさ
ぽろ ぽろ
いとすいせんの匂う下で
母さんに叱られたとき
おまえたち
やったように
ちょっと泣き顔なのさ
月夜
もう寝たかい
もうねたかい
まだかい
もうねたろう
はよう
ねてくれよ
よんでいる
だれかよんでいる
むこうのほうでよんでいる
くずれながら
よせてきながら
母(ママン)ー
どこかでよんでいる
母(ママン)ー
沖の方でよんでいる
夕方
花やの前を通ると
花たちがいっせいにこっちを見る
チューリップも
アネモネも
スイートピーも
ヒヤシンスも
それからフリージアも
みいんな
手を出して
連れてかえってくれという
母さんに抱かれていたい言う
失ったものに
まちにあったかい灯がとぼるようになった
ふかふか ふかしたてのパンが
ちんれつだなにかざられるようになった
中学の帽子が似合うだろう
今宵かじるこのパンを
たべさしてやりたい
はらいっぱいたべさしてやりたい
女夜叉(おんなやしゃ)になって
おまえたちを殺したものを
憎んで、憎んで、憎み殺してやりたいが
今日は
母さんは空になって
おまえのための鳩を飛ばそう
まめつぶになって消えていくまで
とばしつづけよう
しょうじ よう
やすし よう
しょうじ よう
やすし よう
しょうじ よおう
やすしい よおう
しょうじい よおう
やすしい よおう
しょうじい
しょうじい
しょうじいい
(しょうじ=次男)
(やすし=長男)
風さん 風さん 風さん
あなたが世界中をくまなく吹いて
どこかでわたしの子どもを見かけたら
わたしが
待って待って
待ちくたびれて
それでも
のぞみを捨てないで
まだ
待っているからと
あの子に伝えて下さいな
お月さん お月さん お月さん
あなたは
1年 365日
そうして歩いておいでだから
あなたは何でも見えるでしょうから
私の子どもが
道が多くて帰れないと
泣いていたなら
迷わずまっすぐ帰ったらいいと
おしえてやって下さいな
つばめさん つばめさん
あなたがいた みなみの国に
もしや わたしの子どもが
帰るのを忘れて 遊んでいやしないでしょうか
あの子はものおぼえのいいこだから
きっとわたしを
思いだしてくれるでしょうけれど
南の国はあったかいから
南の国はいっぱいいっぱい花が匂うているから
花の香りにむせて
私の子どもが帰るのを忘れているかも
しれないのです
もし
あなたが私の子どもを見かけたら
私が待っているからと
あの子に伝えて下さいな
ザクザクザク
山里にみぞれ降る
ゆきの重さ
悲しみの重さ
とてつもなくながいよると
とてつもなくみじかいひると
とてるもなくながいよると
とてつもなくみじかいひると
こどもたちよ
あなたは知っているでしょう
正義ということを
正義とは
つるぎをぬくことでないことを
正義とは
”あい”だということを
正義とは
お母さんを悲しませないことだということを
みんなお母さんの子だから
子ども達よ
あなたは知っているでしょう。
ここが私の根っこはどうか定かではありませんが、
日本はここから再出発をしたことは事実です。
この人たちの犠牲の上に今があるのも事実です。
この人たちと違う時代を生きているのも事実です。
今この時代、様々な問題はあるにせよ、この時代に
生きられることに感謝を忘れてはいけない。
周囲の人にも、先祖にも、大切な人にも・・・・・。
それも事実だと思います。
一年間ありがとうございました、心から感謝しています。
来る年もよろしくお願いするとともに、未見の年が
皆様にとって心に残る年となることを祈ります。
皆さんにとってどんな1年だったでしょう。
嬉しいこと楽しいこと苦しいこと辛いこと・・・・・・。
そのすべてにおいて自分が主役です。
大晦日のせわしない時に立ち止まって考えています。
じっと反省しています。
今までそんなことしたこともなかったけれど・・・・。
自分が自分を形成した根っこはどこだろう。
おじいさんがいて親がいて自分がいる。
そう考えると先祖とは見えない鎖でつながっています。
そうするなら、自分を形成したのは自分だけでなく
周囲や先祖の影響もあるはずです。
忘れてはいけないものに、阪神淡路、東日本の大震災があります。
それ以上に日本人はあの戦争を忘れてはならい。
広島、長崎を忘れてはならない。
私自身戦争の経験はありません、右傾化が懸念される日本ですが、
力を力で抑えつけようとして、地獄に叩き落された日本、
二度と同じ間違いはしてはいけない、そのことを思い知ったはずですが・・・・。
時々大好きな小百合様のCD、第二楽章を車で聴いています。
その中で耳に残る詩を二作をアップして今年の結びにします。
序は、原爆詩で有名な峠三吉さんの作品です。
序
ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ
「慟哭」(どうこく) 大平数子
逝ったひとはかえってこれないから
逝ったひとは叫ぶことが出来ないから
逝ったひとはなげくすべがないから
生きのこったひとはどうすればいい
生きのこったひとはなにがわかればいい
生きのこったひとはかなしみをちぎってあるく
生きのこったひとは思い出を凍らせてあるく
生きのこったひとは固定した面(マスク)を抱いてあるく
(原爆より三日目に吾が家の焼けあとに呆然と立ちました)
めぐりめぐってたずねあてたら まだ灰があつうて
やかんをひろうてもどりました
でこぼこのやかんになっておりました
やかんよ
きかしてくれ
親しい人の消息を
やかんがかわゆうて
むしように
むしようにさすっておりました
坊さんが来てさ
くろいものを着てさ
かねをならしはじめると
母さんに見つめられて
あかるい灯明のむこうに
おまえたち
てれているのさ
ぽろ ぽろ
いとすいせんの匂う下で
母さんに叱られたとき
おまえたち
やったように
ちょっと泣き顔なのさ
月夜
もう寝たかい
もうねたかい
まだかい
もうねたろう
はよう
ねてくれよ
よんでいる
だれかよんでいる
むこうのほうでよんでいる
くずれながら
よせてきながら
母(ママン)ー
どこかでよんでいる
母(ママン)ー
沖の方でよんでいる
夕方
花やの前を通ると
花たちがいっせいにこっちを見る
チューリップも
アネモネも
スイートピーも
ヒヤシンスも
それからフリージアも
みいんな
手を出して
連れてかえってくれという
母さんに抱かれていたい言う
失ったものに
まちにあったかい灯がとぼるようになった
ふかふか ふかしたてのパンが
ちんれつだなにかざられるようになった
中学の帽子が似合うだろう
今宵かじるこのパンを
たべさしてやりたい
はらいっぱいたべさしてやりたい
女夜叉(おんなやしゃ)になって
おまえたちを殺したものを
憎んで、憎んで、憎み殺してやりたいが
今日は
母さんは空になって
おまえのための鳩を飛ばそう
まめつぶになって消えていくまで
とばしつづけよう
しょうじ よう
やすし よう
しょうじ よう
やすし よう
しょうじ よおう
やすしい よおう
しょうじい よおう
やすしい よおう
しょうじい
しょうじい
しょうじいい
(しょうじ=次男)
(やすし=長男)
風さん 風さん 風さん
あなたが世界中をくまなく吹いて
どこかでわたしの子どもを見かけたら
わたしが
待って待って
待ちくたびれて
それでも
のぞみを捨てないで
まだ
待っているからと
あの子に伝えて下さいな
お月さん お月さん お月さん
あなたは
1年 365日
そうして歩いておいでだから
あなたは何でも見えるでしょうから
私の子どもが
道が多くて帰れないと
泣いていたなら
迷わずまっすぐ帰ったらいいと
おしえてやって下さいな
つばめさん つばめさん
あなたがいた みなみの国に
もしや わたしの子どもが
帰るのを忘れて 遊んでいやしないでしょうか
あの子はものおぼえのいいこだから
きっとわたしを
思いだしてくれるでしょうけれど
南の国はあったかいから
南の国はいっぱいいっぱい花が匂うているから
花の香りにむせて
私の子どもが帰るのを忘れているかも
しれないのです
もし
あなたが私の子どもを見かけたら
私が待っているからと
あの子に伝えて下さいな
ザクザクザク
山里にみぞれ降る
ゆきの重さ
悲しみの重さ
とてつもなくながいよると
とてつもなくみじかいひると
とてるもなくながいよると
とてつもなくみじかいひると
こどもたちよ
あなたは知っているでしょう
正義ということを
正義とは
つるぎをぬくことでないことを
正義とは
”あい”だということを
正義とは
お母さんを悲しませないことだということを
みんなお母さんの子だから
子ども達よ
あなたは知っているでしょう。
ここが私の根っこはどうか定かではありませんが、
日本はここから再出発をしたことは事実です。
この人たちの犠牲の上に今があるのも事実です。
この人たちと違う時代を生きているのも事実です。
今この時代、様々な問題はあるにせよ、この時代に
生きられることに感謝を忘れてはいけない。
周囲の人にも、先祖にも、大切な人にも・・・・・。
それも事実だと思います。
一年間ありがとうございました、心から感謝しています。
来る年もよろしくお願いするとともに、未見の年が
皆様にとって心に残る年となることを祈ります。
Posted by いとう茂 at 12:58│Comments(2)
この記事へのコメント
こんにちは。
酒屋の嫁と申します。
日々、悔いなく生きることは難しいけれど、
感謝を忘れず、こころだけは豊かでありたい。
いとうさん、市・県民のために頑張ってください。
個人商店もまだまだがんばっています。
新年が平和で豊かなものとなりますように。
酒屋の嫁と申します。
日々、悔いなく生きることは難しいけれど、
感謝を忘れず、こころだけは豊かでありたい。
いとうさん、市・県民のために頑張ってください。
個人商店もまだまだがんばっています。
新年が平和で豊かなものとなりますように。
Posted by 酒屋の嫁 at 2012年12月31日 13:26
年の瀬もすでに数時間、
いとうさん、
その曇りなき目を、心を、誠実さと謙虚さを根っことし、早くも国民から見て、首を傾げたくなる、原発新規推進とか‥消費税8%の軽減税率など〜不採用!
経済再生の道はまた、従来手法か‥。
内省が必要な新年になります。
心洗う、平和を願う記事に希望を見たいと思います、よい新年をお迎えください。
いとうさん、
その曇りなき目を、心を、誠実さと謙虚さを根っことし、早くも国民から見て、首を傾げたくなる、原発新規推進とか‥消費税8%の軽減税率など〜不採用!
経済再生の道はまた、従来手法か‥。
内省が必要な新年になります。
心洗う、平和を願う記事に希望を見たいと思います、よい新年をお迎えください。
Posted by 風 at 2012年12月31日 21:01