2013年09月13日

ごめんなさい

小さい犬のことです。
一昨日に避妊手術を受けました。
もちろん小さい犬の意思ではなく飼い主の勝手な意思です。

手術を受けた日はほとんど動かず、じっとしていました。
いつもなら足元を走り回って仕事をしている私に向かって
遊んでくれとワンワン吠えたりボールをくわえてわざと足もとに
落として蹴るのを待っているのですが、どれくらい切られたのかは
見えませんが、痛かったのでしょう、うずくまって我慢しているようでした。

飼い主の判断で親になる権利を奪われてしまった小さい犬、
そのことも小さい犬には知る由はありません。
生理が始まる前か始まってすぐ位に手術をするのがいいらしいのですが、
人間で言うなら小学校の高学年か中学生の年頃です、
ミニチュアダックスフンドは特に菌に感染しやすいそうで、
命にかかわることですが、それでもかわいそうで手術をしたことが
よかったのか、飼い主の身勝手で多くの犬も同じ処置をされているのでしょう。

人間がおそらく交配を重ねて作り出した品種でしょうが、
愛くるしい表情ともたもたした動きのアンバランスが愛おしさを増長させます。

おそらくこの先、繁殖の機会はないでしょう、だからといって
手術をしたことが正当化されるわけではありません。
今まで飼ってきた犬はすべてオスでした、それだけに余計扱いに
戸惑う部分があることは否めません。

たとえ繁殖させても生まれた子犬を全部家で育てることはできませんので、
誰かに貰ってもらうことになりますし、
生まれる前から子犬の行先が決まっているかもしれません、
貰ってもらうことを前提に繁殖させることも考えられます。

いくら理由をつけても手術をしたことの事実は残ります。
それは飼い主がそう言う選択をしたということで、
あるがままではいけなかったのだろうかという悔いも残ります。

昨日、今日と見違えるように元気になりましたが、自分の身に
何が起きたのか知らないまま、これから生きていく小さい犬を見て
ごめんなさいと言い続けなければならない。

それが、傲慢で身勝手な飼い主の償いだと思います。

Posted by いとう茂 at 12:27│Comments(0)
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