2013年10月01日

呵呵大笑

かかたいしょう。
昨夜後輩から電話があり、飲みに行きました。
3人の後輩でしたが4つから10歳くらいの差があります。

所属している会の次年度の役員が決まったということで、
それの前祝の会で盛り上がった帰りに、私の話題が出て
電話をしたということでした。

飲みながらも私が年長者ということで気を遣ってもらい
何かと話題をこちらに振ってくれるのですが、
特別珍しい話題も持ち合わせておらず、その場の空気の
流れるままにしていました。

一人だけいつもとは違う雰囲気の後輩がいます。
いつもはみんなの盛り上げ役で陽気なお酒で
楽しい時間を過ごさせてくれるのですが、
沈みがちで元気がありません。

周囲も彼を気遣っているのがわかります。
彼にもその場の空気が伝わったようで
努めて元気を装うのですが・・・・。

そうこうしているうちに時間が来てお開きになりました。
外に出て並んで歩きながら「笑おうか」と水を向けました。
私が大声で笑うと彼もつられて笑い出しました。
30メートルくらい笑いながら歩いたでしょうか、彼が
「そうですね、考えてもしょうがないことですわ」少し元気に
なったようです。

京阪のホームに向かい階段を下りている途中で、もう一度、
「なるようにしかなりませんね」とぽつりと言いました。
先に電車から降りる彼の背中を思い切り叩き、
「元気出して、おやすみ」と送りました。
電車が行くまでホームで深々とお辞儀をする彼を
見届けて家に帰った次第です。

どうしようもない苦しみ、誰もが形は違っても
色々な悩みや傷を持っているものです。
代わってあげることはできませんし、話を聞いても
同じ重さの荷物を共有できるわけでもありません。

もどかしさとジレンマはあっても自分にできることは
呵呵大笑、それで後輩の心が一時でも軽くなれば、
いないよりはましな自分かもしれません。

Posted by いとう茂 at 14:56│Comments(1)
この記事へのコメント
お久しぶりです、

「呵々大笑」いいですね・・・いとうさんの、
なんとも云えない優しさがつたわってきます
どうしようもない苦しみ、悲しみ知る人であればコソです
ペコリ、
Posted by 風 at 2013年10月04日 17:04
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