2013年12月29日

0といえば・・・

0といえば「永遠の0」が大ヒットのようですが、
吉永小百合さん主演の「北の零年」がこの前、
BSで放送されていましたので録画しておきました。

かれこれ10年になるでしょうか映画館で観た映画です。
基本的には小百合さんのリピーターですので出演映画は複数回観ますが、
ご縁がなかったのか観る機会がありませんでした。
おそらくこの映画の前作の「千年の恋」が予想外だったのもあると思います。

その前の「長崎ぶらぶら節」がよかったせいもありますが・・・・。
その後の「母べえ」「もぼろしの邪馬台国」「おとうと」「北のカナリアたち」は
いつもの小百合さんでした。

話がそれました北の零年ですが、ストーリーを書くと長くなりますので
割愛しますが小百合さんの役は志乃という武士の妻、主人は渡辺謙、
北海道に渡り妻と娘を捨てる役で終盤に役人として再登場します。
豊川悦司は会津藩の生き残りでアイヌ人に扮して北海道に
開拓に来た小百合さん一行を助ける役で、最後には捕まってしまいます。

生死不明のまま5年が経った頃に渡辺謙が志乃が飼う馬を軍馬として
使うために志乃の前に現れます。
「あなたの手きれいですね 私の手 ごつごつして もう女の手ではない
あなたには恥ずかしくて見せられません」
共に開拓の作業をしている頃は渡辺謙もごつごつの手でした。

「馬を持っていきなさい、それがあなたの役目なんでしょう
お役目を果たして、あなたを待っているご家族のもとに帰りなさい
私と同じ思いを、もう誰にもさせたくない」

渡辺謙と別れを決心した志乃の言葉です。

豊川悦司をかばい手を撃たれたときに
「死なないで 生きて 生きてください」
逮捕される豊川にしっかりした口調で語ります。
その裏には、いつまでも帰りを待っています。
その心が見えるようです。

石橋蓮司扮する、開拓団の頭が志乃に
「何の役にも立たず申し訳ない」
それにを受けて志乃は噛みしめるように
「そんなことはありません、皆さんの心がこの北の地で
一つになった、我らの土地です、ここから始めたのです」

そして開拓団が荒れ地を耕すラストシーンでは
「生きている限り 夢見る力がある限り 何かが私たちを助けてくれる」

久しぶりに見ましたが初回より感動するものがありました。
小百合さんのファンだから仕方ないのですが・・・・・。
新年まで3日あるのに、メデタイ人間です。

0からのスタートならまだいかもしれません、人生の中では
マイナスからのスタートが多くあるように思います。
借金の返済も就職先がないのも正規、非正規の社員たちの人生も
考えようによってはマイナスからです。

ただ、いつも基準は自分でも比較している他人がいるからで、
比較さえしなければこんなものとひたむきに生きられるのでしょうが、
比較するのが人間の悲しい性であり比較するから人間なのかもしれません。



Posted by いとう茂 at 13:40│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。