2014年03月05日

勢不可使尽

勢不可使尽(いきおいつかいつくすべからず)
控室に置いてある本を何気なく見ていて目に飛び込んできた
言葉です、好事魔多しと似た意味かも知れません。

以下短い文章ですので引用します。
個人の人生でも企業でも、勢いに乗っている時期と言うのは、
「このまま突っ走って行けるところまで行ってしまえ」という気になるものです。
「それではいけないよ」というのがこの禅語。

法演禅師は「四戒」の最初にこのことばを挙げ、
「勢い使い尽くさば、禍必ず至る」とみずから解説しています。
勢いにまかせて調子に乗り、周囲の助言も聞かずに突っ走っていると、
必ず破局が待っています。

悪いときや失敗したときに反省するのは当たり前。
ノリノリの絶好調のときこそ冷静に我が身を振り返り、
「間違ったことはしていないか」
とみずからの行動を反省することが大事なのです。

「勝ち組」などと称して勢いの止まらないものには弱者の声は聞こえず、
自分がすべて正しいと思い込みがちです。
しかし、そうした驕りの中にすでに破局の種は蒔かれており、
放っておけば一気に芽が吹き出してくるのです。

車もエンジン全開のまま百%で走り続けたら、
いつか悲鳴を上げます、七・八割程度の力で走れば周りの景色もよく見え、
時々バックミラーで後ろを振り返る余裕も出てくるはずですよ。


孔子の「吾、日に吾が身を三省す」そのことの重要性を知らされる言葉です。
高く上がるものはやがて落ちる、驕れる者は久しからず、勝って兜の緒をしめよ。
いくらでも似た意味の言葉があります。

それだけ過去にはこうした失敗が多かったということでしょうか。
そして現代でもこうした失敗は続いています。
失敗するのが人間の常だとすれば納得できますが、
失敗しなくていい所で失敗する、身にそぐわない力を持つことで
どこか傲慢になり慢心からそうなるのでしょうか。

人の振り見て我が振り・・・・・。
以上、自分に言って聞かせる言葉。


Posted by いとう茂 at 12:37│Comments(0)
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