2015年05月21日
安岡正篤の言葉
安岡さんの紹介でよく使われる言葉に
碩学(せきがく)というものがあります、修めた学問の広く深いことという意味で
雑学や博学という言葉のはるか上にある言葉のようです。
安岡さんを師と仰ぐ人も多く、じっくり味わう言葉が数多くあります。
歴史はくり返す。たいていのことは古典の中にある。何千年もたっているのに、
人間そのものの根本は少しも変わっていない。
自分が創意工夫し、真理を発見したと思っているが、
それは大変な錯覚で、すでに古典にのっていることを知らないのだ。
ずるいことをやったり、人を押しのけたりして、
地位や財産をつくるのも人間の能力、知能のひとつであります。
それを使っていろいろのことができる。
できるけれども、そんなことができても、
これは人間としては少しも偉いことではない。
社会的には偉いかも知れぬが、人間としてはむしろ恥ずべきことであります。
何を為すか、何をしたかということと、彼はどういう人間か、
いかにあるか、ということとは別である。
古い友人を持っておる者ほど本物だが、
たえず新しい友人を漁って歩く者は、それが順境にある者ほど偽者だ。
人間の本当の正しさは、ちょっとした日常の挨拶や振る舞いに表れ、
何でもない行動に、案外人間内容やその背景を知ることができるものです。
これに反して、大層偉そうな大げさなことを言う者は当てになりません。
こんな人ほど、家の中や友達との付き合いになると、
とんでもない愚劣なことを平気でやるものであります。
ついうっかり言った言葉、ちょっとやった行為がその人の人間を決定します。
人生航路において辱めを受けたり、運命に恵まれなかったり、
因果に支配されても、すべて天命と受け止めよ。
食うもの、衣(きる)もののない貧乏生活であっても、楽しみをその中に見出せ。
人間は俗生活をしておればおるほど、その中に俗に動ぜざるもの、
俗に汚れざるものがなければならない。それで初めて俗を楽しむこともできる。
人間というものは、栄えようと思ったならば、まず何よりも根に返らなければいけない。
草木でも、本当に健やかに繁茂させようと思ったならば、
いたずらに枝葉を伸ばしては駄目で、幹をたくましくし、根を深く養わなければならない。
根に返ることが大事である。
人に嫌われぬための5か条
一、初対面に無心で接すること。有能な人間ほど、とかく慢心や偏見があり、
どうしても有心で接する、これはいけない。
一、批判癖を直し、悪口屋にならぬこと。
一、努めて、人の美点・良所を見ること。
一、世の中に隠れて案外善いことが行われているのに平生注意すること。
一、好悪を問わず、人に誠を尽くすこと。
話し上手より聞き上手ということがある。
自分が接するありとあらゆる人から、その専門の知識体験を聞き、
我が物にすることができれば活学というべきだ。
碩学(せきがく)というものがあります、修めた学問の広く深いことという意味で
雑学や博学という言葉のはるか上にある言葉のようです。
安岡さんを師と仰ぐ人も多く、じっくり味わう言葉が数多くあります。
歴史はくり返す。たいていのことは古典の中にある。何千年もたっているのに、
人間そのものの根本は少しも変わっていない。
自分が創意工夫し、真理を発見したと思っているが、
それは大変な錯覚で、すでに古典にのっていることを知らないのだ。
ずるいことをやったり、人を押しのけたりして、
地位や財産をつくるのも人間の能力、知能のひとつであります。
それを使っていろいろのことができる。
できるけれども、そんなことができても、
これは人間としては少しも偉いことではない。
社会的には偉いかも知れぬが、人間としてはむしろ恥ずべきことであります。
何を為すか、何をしたかということと、彼はどういう人間か、
いかにあるか、ということとは別である。
古い友人を持っておる者ほど本物だが、
たえず新しい友人を漁って歩く者は、それが順境にある者ほど偽者だ。
人間の本当の正しさは、ちょっとした日常の挨拶や振る舞いに表れ、
何でもない行動に、案外人間内容やその背景を知ることができるものです。
これに反して、大層偉そうな大げさなことを言う者は当てになりません。
こんな人ほど、家の中や友達との付き合いになると、
とんでもない愚劣なことを平気でやるものであります。
ついうっかり言った言葉、ちょっとやった行為がその人の人間を決定します。
人生航路において辱めを受けたり、運命に恵まれなかったり、
因果に支配されても、すべて天命と受け止めよ。
食うもの、衣(きる)もののない貧乏生活であっても、楽しみをその中に見出せ。
人間は俗生活をしておればおるほど、その中に俗に動ぜざるもの、
俗に汚れざるものがなければならない。それで初めて俗を楽しむこともできる。
人間というものは、栄えようと思ったならば、まず何よりも根に返らなければいけない。
草木でも、本当に健やかに繁茂させようと思ったならば、
いたずらに枝葉を伸ばしては駄目で、幹をたくましくし、根を深く養わなければならない。
根に返ることが大事である。
人に嫌われぬための5か条
一、初対面に無心で接すること。有能な人間ほど、とかく慢心や偏見があり、
どうしても有心で接する、これはいけない。
一、批判癖を直し、悪口屋にならぬこと。
一、努めて、人の美点・良所を見ること。
一、世の中に隠れて案外善いことが行われているのに平生注意すること。
一、好悪を問わず、人に誠を尽くすこと。
話し上手より聞き上手ということがある。
自分が接するありとあらゆる人から、その専門の知識体験を聞き、
我が物にすることができれば活学というべきだ。
Posted by いとう茂 at 17:51│Comments(0)