2017年04月07日

桜の花を見て

市役所の隣にある大津商業高校の桜が咲きだしました。
議員の控室が3階ですので、桜の木を見下ろす感じで
眺めているのですが、この年になって気づいたことがあります。
桜の花は下の枝から咲き出す、それも枝先の方から幹に
向かって咲き出すということです。
ずっと日当たりのいい幹の上の方と違い下からということが
意外でしたが、考えてみれば上の枝より下の枝の方が太く、
養分を吸い上げるのも根っこに近い方が有利ですから、当然の
ことなのでしょうが、夏場は日陰になる下の枝が先に花を
つけることを嬉しく感じました。

桜が桜であるということを人間に感じてもらえるときは、花の時と
紅葉の時ぐらいかもしれません、紅葉はおそらく根っこからの
養分が早く切れる幹の上の方から下の方に移り、落葉も
その順序だと思います。
花がふもとから山頂に駆け上るように、紅葉は山頂からふもとに
駆け下りてきます。
この考えが正解なら、桜の花が下の枝から咲き出すということは
驚くことはないのですが・・・・・・。

花の時期を夜明けと考えるなら紅葉は日暮れの時期と言えると
思います、私の勝手な考えで桜の都合を無視しているかも
知れませんが、長い間、日の光を浴びている幹の上の枝が
紅葉という日暮れの主役を選び、普段は日陰になっている
下の枝が華やかで希望に満ちた桜の開花という夜明けの主役になる。
人間の社会では日の当たる人はいくつも主役を演じることがありますが、
日の当たらない人はそれ以上にわき役しか演じられないことが
多くあります。

「俺は、ずっと日の光を受けてきたから、お前が先に咲いたらいいよ」
「いえいえ、こっちこそ養分を先にもらっているんだから、そちらから
咲いてくださいよ」
そんな会話をしているとは思えませんが、我先にと争うことなく
咲いている桜の花を見て感じることが多くありました。


Posted by いとう茂 at 14:12│Comments(0)
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