2019年06月06日

庭の風景

毎朝、緑のお爺さんに行くのに庭を通って行きますが、
季節によって違う風景が見られます。
今は、つつじの花が終わりサツキが咲いていますし、何年か前の
もらい物のランやシンピジウムが樹形を変えて咲いています。
寒い冬も外で耐えて花をつける生命力には脱帽です。
花が終わったつつじをよく見ると、ところどころ葉がなくなり
細い枝がむき出しになっているものが何本もあります。
ハマキムシ、ツトガ、ガの幼虫のミノムシかケムシの仲間が
静かに葉を食べつくしていました。

これも季節が巡っている証拠で、冬の間はこうした虫たちも
出てくる気配はありません。
殺虫剤を用意して、さっそく虫退治です、これまで何十年と
この季節には、こうした虫が葉を食い荒らしてきたのだと思います。
子どもの頃から庭木の移植はほとんどされていません、これからは
山茶花の葉に小さいケムシがびっしりとつくことがあります。
これも殺虫剤で成敗ですが、虫の駆除を毎年行っていた
わけではなく、年によっては虫がついていることに気が付かない
こともあったはずですが、庭木が虫に食われて枯れるという事は
ありませんでした。

鉢植えの百日紅に白いカイガラムシがびっしりついて枯れた
記憶があるくらいで、他の植木は元気に過ごしてきました。
虫たちも来年は子孫が食べる庭木を枯らすまでは食べつくすことなく
いたのか、庭木に余力があるから虫に食われてやっているのか、
いずれにしても、共存できています。
昨日はメジロを見ましたし、スズメはしょっちゅう飛んできます、
もう少しするとセミが鳴きだしますし、ひらひらと蝶もよくきます。

夜になると虫の活動は見えなくなりますが、代わって裏の団地から
野良猫が庭を通路にして表の方に出ていきます。
大きい犬がいる頃は寄り付きもしなかったのに、敵がいないと
分かると野良猫がテリトリーにしています。
昔と違ってゴミ箱が外にあって残飯がたやすく手に入る時代では
ありませんが、それでもどこかに残飯や一時の空腹を満たす
食べ物があるのを知っているのかも知れません。
他にも夜は動物が歩いているのだと思います。

自分の家の庭でいろんなことが起きています。
管理などというたいそうなことはしていませんが、人が生きているように
庭木も害虫も、野良猫や鳥も庭の恩恵にあずかっている、
人間にすれば空間があるゆとりや花を眺めての癒しかも
知れませんが、他の動植物にすれば命の営みの場所です。
そのことを考えると庭を守らなければいけませんが・・・・・。
害虫の駆除は害虫の命を守ることにはなりません・・・・・・・ねぇ。

Posted by いとう茂 at 21:32│Comments(0)
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