2019年09月13日

無職少年対策連絡協議会

昨日は、無職少年対策連絡協議会という長い名称の
会議がありました。
今年度から保護司会の代表として出席することになりました。
主催は大津少年センターで出席者は大津市の民生委員児童委員の
代表、湖西地区高等学校生徒指導連絡協議会、中学校長会、
大津警察署生活安全課、公共職業安定所、地域若者サポート
ステーション、市役所の文化・青少年課、生活福祉課、
商工労働政策課、児童生徒支援課の代表でした。
警察署の少年補導会は欠席でしたが、各団体の活動の紹介に
続いて質疑の時間がありました。

無職少年と言えば非行の影がついて回った時代から、
ひきこもりや発達障害というイメージが強い現在の無職少年、
相談窓口は多くなったが支援窓口が少ない、という意見が
昨日の会議の内容を代表しているように感じました。
相談機関が支援機関の役割を果たしても問題はありませんが、
就労させる責任はより重くなります。

そして、個人情報という壁をここでも感じました、高校へ進学後
違う進路を選択した場合の情報、例えば他校へ転向した、
この情報はどこにも出ることはありませんし、暴力事件や
学業不良で退学した場合も、出身中学やサポートステーションに
引き継がれることはありませんし、高校卒業後の所在についても
受け入れ先は分かりますが、卒業した高校は、ここに行って
いるはず、と言うことになっていると思います。
県内でおよそ2300人の就職内定者数は全体の99,1%と
いうことで、ほぼ全員が就職できています。
しかし1年以内の離職率は14%で320人、これに高校退学者の
225人を加えると545人になります。
このすべてが無職少年ではありませんが、無職少年が含まれて
いるのは事実です。

高校でも中退しそうな生徒に関しては指導も行われていますが、
中退後のことになると追跡できていないのが実情で、このあたりに
不安を感じました。
家庭の責任、保護者の責任と言ってしまえばそれまでですが、
無職少年の把握はどの機関でもできておらず、無職少年に就労の
相談に行くように、あるいは、無職少年を抱える家族が相談に行くよう
に勧め、背中を押す支援機関はどこなのか、誰の役目なのか、
個人情報のもとには、そうしたことができないのか、行政の予算が
ないからできないのか、自分の中で宿題ができました。
フリールームえこ~でも、今後こうした無職少年の就労に関して
本人や家族からの相談を受けて適切な機関につなげる支援を
行っていきたいと思います。

Posted by いとう茂 at 20:04│Comments(0)
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