2019年10月03日

子ども・若者支援地域協議会

今日は午後から、今年度3回目の協議会が
ありました。
実務者会議ですので、テーブルごとに分かれて事例に
基づいて議論を行い、それぞれが結果の報告をしました。
架空の事例でしたが、50代の両親が20代のひきこもりの息子の
今後のことを相談に見えるという設定で、世間でも多い事例です。
同じテーブルには、障害福祉課、教育相談センター、地域若者
サポートステーション、それと書記で文化・青少年課の職員と
保護司会から私という5人構成でした。

保護司会で得られる知識だけなら、壁の花状態だったと思いますが、
フリールームえこ~でひきこもりや不登校の相談窓口を開設している
おかげで、他のメンバーの話にもついていけましたし、自分が現場で
感じていることや意見も述べることができて、時間があっという間に
過ぎてしまいました。
ひきこもり支援について、一般論を語るだけなら1冊の本を読んだり、
1回の講演会に参加すればできそうに思います。
しかし、そうした一般論でひきこもっている人が社会に出て自立が
できるかといえば、そうしたことは皆無に近いと思います。

議員時代のブログにも書いた覚えがあるのですが、議会のサロンの
本棚にひきこもっている人を自宅から連れ出して共同生活を
送らせて、自立させる団体が発行した本がありました。
前書きだけしか読んでいませんが、関東に本部があり各地に
支部がある団体で、代表の写真と自信に満ちたコメントが添えられて
いました。
それを読んで、議会局にこうした方法で、ひきこもりが治るのか、
この団体の実体について調べてもらおうと、依頼しましたが残念ながら
議員任期の方が早く来てしまい退任となって今日にいたっています。

タイトルは忘れましたが、結構インパクトがあるものだったのは
覚えています。
最近、マスコミで時々話題になっている、ひきこもっている人を
力ずくで連れ出して、監禁に近い状態で集団生活をさせて、親に
法外な授業料、生活費を要求する業者の案件がありますが、この類では
なかったのかと考えています。
親が支払うお金や業者の是非はともかく、こうした強引な方法で
ひきこもりから脱出できる人がいないとは言えません。
ひきこもり事案も、千差万別で対応も同様に人それぞれです。
多くの対象者にかかわり、その経験から対応を考えて支援をしていく、
そうしたアナログの方法と、人間が持つ温もり、愛情あふれる対応、
ひきこもりだけでなく、およそ人を支援する人すべてに、そうした
事が求められるような気がします。

Posted by いとう茂 at 21:49│Comments(0)
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