2020年08月15日

思い出し遍路㉑

生ぬるくても暖かいお接待で元気が出て
もらった地図を頼りに歩いていると、年配の男性が近道を
教えてくれました。
この日が3日目で帰る日でしたので、高速バスの時間には
徳島駅に戻らなくてはならず、それには立江駅からの
電車に乗らないと間に合いません。
遍路道を歩いていれば予定より早いか遅いかがわかりますが、
今は遍路道と言うよりも新遍路道を歩いています。
高知まで続く国道55号線と合流すれば時間がわかる、そのことを
考えると休憩もそこそこに先を急ぐしかありませんでした。

漢字はわかりませんが「にけんや」「じぞうばし」JRの駅名ですが
国道55号線と並行してあるので看板が見えれば南に行けば
18番の恩山寺に向かって進むことができます。
お接待で元気は出ましたが足は痛いままで、ペースはそれほど
上がりません、タマホームとかホームセンターの看板が立つ
太い道路に出ました、次は道路の表示を探して55の数字を
見つければ安心です。
見つけて安心してもJRの時間に間に合わなければ、大津には
帰れません。
通常の遍路道よりも距離は短いはずですので時間の心配は
それほどしなくてもいいと思ったのですが、遍路道ではない
道を歩いていますので、途中で道に迷ったりすれば時間を
とります。
そうなれば最悪の事態も考えられますので、とにかく恩山寺へ
そこまでいけば19番の立江寺までは4キロほど、駅まで400mと
時間の計算ができます。

55号線に出ていた札所の看板を見て右に折れて山の方に進むと
遍路マークがいくつも張られていて迷うことはありませんでした。
恩山寺へは短いのですが急な坂道があります、1日目なら何でもない
坂道ですが3日目、それも焼山寺を越えてきたことを考えれば
足への負担もあります、ここでポツポツ雨が降り出してきましたが
心地いい雨で1歩1歩坂を上り恩山寺へ、ここでお参りと納経を済ませて
今回の最終になる立江寺へ向かいます。
予定とほぼ同じペースで歩いていますが、気持ちは焦りました。
立江寺は平地にあり周囲には商店や住宅も多くあります、境内に
入ると左手に大師堂、右に曲がった突き当りが本堂・・・・だった。
納経を済ませて山門を左へ、札所の壁沿いに歩いてもう一度左
10分足らずで立江駅に到着、電車の到着時刻まで少しありましたが
これは休憩、焼山寺への山道のことを考えると「もう二度と上らない」
そんな思いになりましたが、8時間30分という超遅い所要時間が
気に入らず、もう1回上るのか、自分の中でけんかです。

焼山寺へは合計で5回行っています、車で2回バスで1回、そして歩きで
2回、結局もう一度歩きで上がりました、季節は夏場を避けて1月、
所要時間は5時間30分でした。
リベンジ成功です。


Posted by いとう茂 at 10:29│Comments(0)
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