2022年03月28日

絶望は神を生み 失望は悪魔を生む

種田山頭火の言葉です。
絶望とは望みを絶たれる、失望とは望みを失う。
似たような言葉ですが意味ははっきり違うように思います。
私を含めてえこーのスタッフは絶望の淵に佇んでいます。
全国赤い羽根共同募金の助成金の申請を1月に行い、
土曜日に助成団体が決定しました。
今年は160件ほどの応募があり、1年の事業と3年継続の事業を
合わせて11団体の事業が採択されました。
えこーは3年継続に応募しましたが選ばれた6団体の中に名前がありませんでした。

言葉を吟味して思いをぎゅっと詰め込んだ応募でしたが・・・・、
今年度の望みは絶たれました。
人件費が出る助成金は少なく、3年でも継続して人件費が出れば、
スタッフがえこーの業務に専念できます。
それぞれが仕事の時間をやりくりしての面談や支援機関への同行もなくなりますし、
相談者の都合に合わせて動く事が出来、より相談者と当事者に接近できます。
私がため息と脱力感に襲われている時に、
スタッフから「次を探そう」そんな言葉が出てきました。
「今すぐは動けへんで、落ち込みがひどすぎるよ」
私の休憩宣言です・・・・せめて1週間は時間が欲しい。
社協の職員も心配して結果がどうだったか連絡をくれました、
えこーの全員がこの助成金にかけていたことを知っていたとは言え、
ありがたいことです。

年度が始まって締め切りがある助成金もありますし、
来年もう一度チャレンジも考えられます。
いつまでも絶望の淵にいるわけにはいきません、
内容的にはこれで十分だと感じていますが、説明の文章などを練り直して、
こちらの思いがもっと伝わりやすい申請書に仕上げたいと思います。
スタッフが近々に新しい助成金を探してくるように思いますし、社協の方も探してくれています。
何より、今抱えている相談者と当事者に暗い顔で接する事は出来ません。
どこまで支えになっているかは分かりませんが、えこーを頼りにしている人たちばかりです。
行政の支援機関をいくつも回って最後にえこーにたどり着いた人も大勢います。
「ここがあってよかったわ」そんな相談者の声がスタッフの張り合いでもあります。
大津市内の多くのひきこもり・不登校の家族と当事者には申し訳ありませんが、
もう少し時間をいただきたいと思います。
助成金の採択を受けて、生きづらさを共有してきっと安心をお分けできると確信していますので。

Posted by いとう茂 at 15:15│Comments(0)
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