2024年05月07日

レコード

令和の大掃除で出てきたものの中に、レコードがあります。
大きいLP盤のレコードはレコード入れにしまってありますので、問題は無いのですが、小さいEP盤のレコードはラック立てていますので、これをどこかに収納しなくてはいけません。
200枚ほどあるでしょうか、ほとんどが洋楽で歌詞は全部英語です。
ステレオも高価なものではありませんが、10年以上前に改めて買い直しました。
昔から使っていたステレオは甥が欲しいと言ったので一式持って帰ってもらいました。
このレコードを見ていて、昔は自分自身にのんびりゆとりがあったと感じました。
EP盤なら3分から5分で終わります、針を盤の上に落として座り直してレコードを聴いて、終わると針を持って最初から聴いていたものです。
この動作を多い時ですと10回以上苦もなくしていました。
LP盤でも30分程度で片面が終わります。
これも聴き直すには針を戻さなくてはいけませんし、裏面を聴くにはひっくり返さなくてはいけません。
当時はそれが当たり前のこと感じていました。
それが今やLP盤の両面がCDの一面に入っていますし、これをUSBやSDカードに取り込めば、32ギガなら3・4000曲録音できるといいます。
1日聴いていても終わりません。
しかもレコードみたいに針を戻すこともなく、最後まで行けば最初に戻って演奏が始まります。
これが当たり前になっていることに気がつかない自分がいます。
ここ何年かは静かなレコードブームだと言いますが、レコードの針を戻すのがいいからブームになっているのか、針を落とした時に出るジーと言うノイズがいいからなのか・・・・。
プレーヤーもオートリターンやオートプレー機能が付いたものもあります。
いちいち針を戻さなくても勝手に演奏してくれます。
レコードを聴いている人だけが、ゆっくりのんびり生きているとは考えられません。
便利さがゆとりを生むということは、あまりないように思います。
むしろ人間を怠けものにする気がしています。
物事を深く考えないで行動したり、言葉にしても変に略したり多くの言葉を使うことをしなくなってきた感があります。
世の中にはこれ以上手間を省かないでと思うものがあります。
そして便利さと温もりは反比例するように思いますし、便利だけど必要とは限らないものもたくさんあると思うのは私だけでしょうか。

Posted by いとう茂 at 11:27│Comments(0)
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