2024年05月06日

継承

5月3日は膳所の祭りでした、子どもの頃からまつりの晩ご飯と言うと、赤飯、鯖寿司、それとすき焼きでした。
その他にもタケノコや出し巻きなどの料理もあり、正月と並んでご馳走が出る日でした。
最近になってすき焼きはなくなりましたが赤飯、鯖寿司、タケノコの料理を作っています。
鯖寿司は作った日よりも二日目の方が酢が回っておいしいことを、大人になって知りました。
30年ほど前は祭りの翌日は魚釣りに行っていましたので、海を見ながら食べる鯖寿司が楽しみの一つでした。
鯖寿司を作る家庭も減っているのでしょう、それでも昔ながらに塩サバを酢につけて作っている家も結構あるようです。
友人が料理屋を経営していますので、以前に寿司の酢加減を教えてもらいました。
それを甘すぎないようにアレンジしたのが我が家の酢飯で、母親から受け継がれています。
塩サバは元魚屋さんに頼んで買っています、スーパーで買うのが嫌な人もいますので、何人かの注文をまとめてお願いしています。
今年は塩サバ1尾が2000円だったと嫁が話していました、1尾で2本鯖寿司が作れますので、我が家は2尾買ったそうですが、嫁の友人は少し離れた魚屋で買ったら、半身で2300円だったということです。
来年からは一緒に買ってと頼まれたと言います。
それはいいのですが、2尾のうち1尾の鯖寿司は娘の家に宅急便です。
3日に友だちを呼んでバーベキュー大会があるので、愛知県の方に送られました。
娘は作ってもらって食べる方なので、我が家の味は伝わりません。
その家の味を受け継ぐことに意味があるか分かりませんが、私の代で途絶えてしまい、娘たちがいつか「お母さんの鯖寿司はおいしかったなぁ、作り方を教えてもらっとけばよかった」と感じる日があるのでしょうか。
それとも、その時には娘の家に鯖寿司とは違うオリジナルの料理が生まれているのか、何でもないことですが継承されずに消えていくものが増えると「なつかしさ」も消えていきます。
いつまでもあると思うな・・・・・・です。

Posted by いとう茂 at 12:41│Comments(0)
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