2011年10月27日

保護司研修会の続き

県立国児学園の中でもいじめ問題が
あるとの報告でした。

発達障害を持った児童に対するものや
健常者同士のいじめですが、放置しておくと
どんどんエスカレートしていくそうです。

かといって、それだけにかかっていられないのも
現実で、いじめからは目を離すことなく、
ほかの諸問題にも対処しなければならない。
このことが大変だと言っておられました。

この学園では男女が共に生活しています。
近年、非行も性がらみのものが多く、男女の宿舎は
当然別々ですが、昼間の授業や、体験学習では
一緒になるので苦労も多いと感じました。

耳に残った言葉がありました。
「足の裏の哲学」という言葉です。

調べてみると、「足の裏に影はあるのか?ないか?」
という本を入不二基義さんという方が書いています。
どうもこの本に関係がありそうで、

光の当たらない足の裏。
言い換えれば、こうした施設に入所している子供たち、
しかし、非行に走った子どもも人間である。
すべての子どもが等しく生きられる。
子どものみならず、すべての人間が人間らしく扱われ、
生きられる社会の実現のために、
不良と嫌われている少年の心の中の
人間味を引き出した教護院時代の愛護指導の新方式で、
現在もこの方式が受け継がれています。

歴史は繰り返される。
大正11年京都の岡崎で、水平社宣言がありました。
「すべての人に光あれ」印象的な結びです。
金子みすゞさんの詩に「星とたんぽぽ」というのがあります。
見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ
結びのこの言葉が好きです。

議員だけでなく、私たちは、人間として、言葉にならない思いを
声にならない叫びを心で受け止める努力をしなければならない。

一歩ずつ、一歩ずつ。

Posted by いとう茂 at 11:35│Comments(0)
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