2011年11月02日

中学生の死亡事故調査報告

今日は、教育厚生常任委員会が開催されました。
10月11日に中学生がマンションの14階から転落した事故
の報告会を傍聴してきました。
この事故の後、学校では全校生徒を対象にアンケートを実施し、
生徒からの聴き取り調査をしています。

仮に、亡くなった子どもをA君としておきます。
A君の担任は1学期から夏休みにかけて、
友人関係で気になる状況はなく、穏やかで
普通の生徒だと認識していたそうですが、

9月以降は、数名の友人と過ごすことが多く、
ふざけあったりしていたそうで、度が過ぎる場面では、
A君を心配して声をかけることがあったそうです。

アンケートと聴き取り調査から確認したこととして、
9月以降、複数の生徒から教室や廊下、トイレや運動場で
繰り返し殴られたり、嫌がらせ、持ち物を傷つけられていた。
この事実と死亡の因果関係は明らかでないものの、
いじめに当てはまると考えるというものです。

その後、今後の対策について説明がありました。

質疑に移って、まず、きちんと報告ができていない
という声があり、80%のアンケート回収の内訳、
いじめとして断定していいのか、
いじめた側の子供の状況について
11月1日に開催された全校集会と保護者会での
発言者と意見や反応について質問がありました。

回答
内訳については一人で複数回答しているものもあるために、
1回答を1件とし、1年生は55件、2年生は206件、
3年生は51件ありました。
内容については、人から聞いたものについては
10月11日以降のものも以前のものもありました。
殴られているのを直接見たというものもありました。

アンケート調査の結果、聴き取りを実施し、
詳しい場面の聴き取りも行いました。
この事実は、文部科学省のいじめの定義に当てはまり、
学校としてもいじめと認識せざるを得ないということです。


いじめた側の生徒につきましては、
殴ったりした事実は認めており、指導を続けています。

全校集会では、学校長、生徒指導主事からそれぞれ15分、
人を大切にすること、問題があったら学校に相談してほしい
等のことが話され、
生徒は神妙に、私語もなく聞いていたそうです。

保護者会は、500名弱の参加で、
学校から事故に対する対応の経緯、
今後の対応策について説明後、
カウンセラーから心のケアについて
説明があったそうです。
保護者からは、
アンケートのこと、いじめの認定、
命の大切さを教えてほしいとの声、
いつでも参観ができるようにしてほしい等の
意見があったそうです。


その後、何名がいじめに係り、殴られた頻度、
A君といじめた生徒の人間関係、
について追加質問がありました。

回答
個人情報の関係で何人とは申せません、
複数人という答えでご了承ください。

殴られた頻度は、何度も繰り返しありました。
いやがらせもそうです。

人間関係については、夏休み前から仲良くなった。
9月以降からいじめが始まった。


次の質問者からは、
なぜそうなったのか、原因がわからないと
いじめに至る経緯が見えない、
いじめの原因は把握していないのか。

回答
きっかけ、原因は十分聴き取れていない。
明確に原因を問われれば分からない。


いじめの行為のとらえ方で、
明確な理由があるものばかりでなく、
ふざけている中で、うっとうしい、
気に入らないといった原因もある。

殴った 抵抗してこない また殴る

今回は丁寧に聴き取りをしている。


事件性はないのか。

回答
最終的には把握していない。
転落といじめの因果関係が特定できるものではない。


なるべく主観を交えず、できるだけ正確に
書いたつもりです。
続きは次回に報告します。

Posted by いとう茂 at 23:29│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。