2023年07月03日

就労に向けて訓練の訓練

日曜日は午前と午後に2組の面談がありました。
昨日は不登校とひきこもりの相談者と当事者でした。
不登校の方は、新学年になって新しい担任に変わり、
週1回の訪問時に担任と玄関先でよく話をするようになりました。
工作の好きな当事者で、ゲーム機のスイッチがいたんだので、
修理キットをネットで購入して自分でなおしたということでした。
物作りも好きですので、将来的にはそちらの分野で
才能を発揮してもらえたらと考えています。
ただ、読むのと書くことが苦手だと言う生きづらさを抱えています。
親の方もかなり疲れているようですので、
子どもの支援と親の居場所になる支援機関につなごうと考えて、
その提案を行い受け入れてもらえましたので、
近日中に支援機関と連絡を取ってつなぐ予定です。
そのことが家から出る訓練にもなると考えますので、
他にサロンの紹介もしたいと思っています。
ひきこもりの方は就労の前段階で不安がいっぱいです。
大津社協の協力で在宅でできる仕事を考えていますが、
集中力が持続できないので、今年度いっぱいの期間は無理だと思います。
昨年度も同じ在宅でのワークを2か月余り経験しましたが、
昨年度は県の補助もあり報酬もそこそこありましたが、
今年度は昨年度の3分の1の報酬ですので、
昨年度の3倍の仕事をしなければ同じ報酬になりません。
そのことに当事者は気づいていないようで、
実際に仕事をしだしたらどう変化するか注意が必要です。
「疲れて動けない時はできませんと言えるかな?」
「はい」
「お父さんが言ってもできませんと言えるかな?」
「わかりません」
この当事者も父親の言動がネックになっています。
自分が考えたスケジュールだけでもこなすのが大変なのに、
そこに父親の言ったスケジュールが入ってきてパニックを起こして、
疲れて動けなくなることを繰り返しています。
父親が当事者の特性と生きづらさをもう少し理解して、
接してくれたら当事者も就労についてももう少し肩の力を抜いて対応できると、
思いますが現状では難しいと判断しています。
ともあれ、在宅での就労について考えているのですから、応援をしたいと思います。
当事者も就労に向けての訓練の訓練、
それくらい気持ちが軽くなるように寄り添っていく方向で
えこーのスタッフの意見が一致しています。
  
Posted by いとう茂 at 15:29Comments(0)