2012年07月11日
沢蟹とり
金のバケツと網を持って、琵琶湖とは反対の山を登り、
不動さんへと続く道沿いの川を目指す。
国道を越え、子どもの足で30分ぐらい歩いただろうか、
木立の切れたところからゆるやかな坂を下り、
川に降りる。
夏でも水は冷たく流れた汗も引いていく。
目星をつけた石をそっとめくると、
川底から細かい砂粒が舞い上がる。
もそもそと砂塵の中から沢蟹が逃げ出す。
それを素早くバケツにほり込む。
舞い上がった砂塵が沈殿していく、半分は
川の流れで流されていく。
川底でじっとしている沢蟹をそっとつかむ。
見るとお腹に子を持っている。
ぽとんと川に落とすと横走りに石の隙間に
身を隠す。
次の石を探す。
水音を立てないように近づき、
石をゆっくり持ち上げる。
ボワーッと砂塵が舞い上がり、流れが流していく。
砂塵が静まる時間は、沢蟹の一生の長さの
どれくらいなのだろう。
中学生の自殺問題。
この砂塵はどこに流れていき、何が沈殿するのだろう。
時間が解決する、そう言って一部の人間の処分だけで
いいのだろうか。
因果関係の究明は大切なことだ。
そして、このことを次にどうつなぎ、痛ましい事故、事件の
再発を防ぐ策を考えることはもっと重要だろう。
議会としてこのことをどう受け止め、反省し
市民の幸せのために何をしなければならないか
全員が心を一つにして考えなければならない。
小さな沢蟹も亡くなった中学生も何も話さないが、
手を打つことができる、寄り添うことができる、
私たちに課せられた責務は限りなく大きく
重いが,私たちにしかできないことを
しっかり果たす時が今だと思う。
不動さんへと続く道沿いの川を目指す。
国道を越え、子どもの足で30分ぐらい歩いただろうか、
木立の切れたところからゆるやかな坂を下り、
川に降りる。
夏でも水は冷たく流れた汗も引いていく。
目星をつけた石をそっとめくると、
川底から細かい砂粒が舞い上がる。
もそもそと砂塵の中から沢蟹が逃げ出す。
それを素早くバケツにほり込む。
舞い上がった砂塵が沈殿していく、半分は
川の流れで流されていく。
川底でじっとしている沢蟹をそっとつかむ。
見るとお腹に子を持っている。
ぽとんと川に落とすと横走りに石の隙間に
身を隠す。
次の石を探す。
水音を立てないように近づき、
石をゆっくり持ち上げる。
ボワーッと砂塵が舞い上がり、流れが流していく。
砂塵が静まる時間は、沢蟹の一生の長さの
どれくらいなのだろう。
中学生の自殺問題。
この砂塵はどこに流れていき、何が沈殿するのだろう。
時間が解決する、そう言って一部の人間の処分だけで
いいのだろうか。
因果関係の究明は大切なことだ。
そして、このことを次にどうつなぎ、痛ましい事故、事件の
再発を防ぐ策を考えることはもっと重要だろう。
議会としてこのことをどう受け止め、反省し
市民の幸せのために何をしなければならないか
全員が心を一つにして考えなければならない。
小さな沢蟹も亡くなった中学生も何も話さないが、
手を打つことができる、寄り添うことができる、
私たちに課せられた責務は限りなく大きく
重いが,私たちにしかできないことを
しっかり果たす時が今だと思う。
Posted by いとう茂 at
12:13
│Comments(0)