2022年12月25日

保護観察期間が終わったのですね

今年の5月22日に面談をした対象者の保護観察期間が終わりました。
5月22日は私の保護司としての任期満了の日で、
ほんとうに最後の面談になりました。
大津保護区で最年長の対象者で、
再犯に走らずに無事に解除の日を迎えることができました。
私の退任後は保護観察所の職員が代わって面談をしてくれました。
と、ここまでは事実半分と推測半分です。
実は、この対象者から電話をもらっていたのを気づかずに
夜になって着信を確認した次第です。
保護司を退任する際に、観察所から送られてきた
調書等はすべて返却しましたので、記憶が残っているだけです。
最初に担当したのは未成年で、最後が後期高齢者、
これも何かのご縁の巡り合わせだと感じています。
元気に動ける後期高齢者でしたので面談も問題がありませんでしたが、
刑務所の中は高齢化が進み、中には刑務所というよりも
介護施設状態の所もあるのが現実です。
看守が受刑者の紙おむつの取り換えや、
食事も通常食だけでなく流動食に近いものも用意しなくてはいけませんし、
認知症の受刑者もいます。
身寄りがなかったり、家族が引き受けを断わった場合には、
出所に際して生活保護の申請や、後見人制度の利用か
社協の権利擁護を利用して金銭管理をしてもらわなければいけません。
身の回りの世話はヘルパーさんやデイサービスにお願いしなければならず、
亡くなればお葬式も行政のお世話になり、
遺骨も合祀でどこかのお寺にお願いするしかないと思います。
高齢化が進んでいるのは一般社会だけでなく、更生保護の世界でも同じです。
認知症の受刑者の中には、殺人事件を起こした人間もいると思います。
罪を償っているはずの受刑者が認知症だと知ったら
遺族はどんな気持ちになるのでしょう。
話がかなり横道に行ってしまいました、
明日にでも観察期間の解除までよく頑張ったねと
連絡を入れたいと思います。

Posted by いとう茂 at 12:20│Comments(0)
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