2016年11月12日

滋賀県中学生広場「私の思い2016」③

今回紹介するのは多賀中学校3年生の
女生徒の作品です。
最優秀賞を含む入賞作品は12点、そのうち10作品が
女生徒のもので、男子の作品は2つしかありません。
応募作品の一覧を見ていると男子の方がやや少ないと
思いますが、入賞作品の数ほどは差がありません。
今年の作品は女子の方がよかったということでしょう。

「命の瞬間」

「生きる」ってどういうことだろう。
私は祖父の病気をきっかけに、時々、こんなことを考える
ようになりました。

闘病生活、約2年半。
晩年、胃ガンを患った祖父は、あっという間にこの世を
去ってしまいました。
私にとってのこの2年半は、とても短いものでした。

私は、幼い頃から祖父に甘えてばかりいました。
共働きの両親に代わって、幼稚園に迎えに来てくれたのも、
夏休みや冬休みの間、昼食を作ってくれたのも、毎晩、
私と一緒に寝てくれたのも、、全部、祖父だったのです。

こんな環境で育った私は、当然のように祖父からたくさんの
愛情を受けてきました。
私も祖父のことが大好きだったので、一緒にいるだけで
心が和みました。

しかし、この関係はそう長くは続きません。
私は、祖父が病気になったとだけ聞かされており、大した
病気ではないのだろうと思っていました。


  
Posted by いとう茂 at 20:51Comments(0)