2020年04月03日

面白い話㉒

今日は面白い話というよりは、なるほど、
そんなことを感じた話です。
「おはん」「生きて行く私」読んだことはないのですが
タイトルは知っていました。
ブックオフで宇野千代さんの「幸福の法則一日一言」という
本を買っていました。
1月1日から12月31日まで毎日1行から多くて7・8行の
言葉が掲載されています。
1か月分で15ページ前後ですので、1日に1か月ずつ
読んでも2週間足らずで読み終わる文章量です。
宇野さんは1887年生まれで1996年、98歳で亡くなっています。
手元の本は2007年12月の初版本ですので、宇野さんが
亡くなって10年後に発刊されたものです。

自信のない人間は、褒められたことに対しても、新しい
不安を持つ。
という文章は、ひきこもりや不登校で苦しんでいる人や
更生を目指す人の何割かが持っている部分です。
自己肯定感がない、それが育ちの中で周囲から受けた影響か
どうかは別にしてですが、支援に当たる人間としては参考に
なる言葉でした。

自分の愚かさ、弱さに出会うことによって、もう一段の進歩が
あるとすれば、人間とはなんと強いものかと思うのです。
これは宇野さんが人生の中で体得された言葉かもしれません。
このことに気づくことはあっても、もう一段上を目指して努力を
継続することは難しいことではないでしょうか。
自分には向いていないとか、自分にはこの分野のことは
できないと、背を向けることが多いと思います。
同じような意味だと思いますが、次の言葉のほうが分かり
やすいかもしれません。

信じるということは面白いことである。
人の力ではなく、自分の力を信じる。
自分にはこれっぽっちの力しかないと思っていた時と、
そのこれっぽっちの力を大切にし、その上にもまた積み重ねていく
力があるかもしれない、いや、ある、と思うようになったときは違う。
私も今は自分のこれっぽっちの力を種にして、もう少しはマシな
仕事ができるのではないか、と思うようになった。

Posted by いとう茂 at 21:06│Comments(0)
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