2020年04月17日

信頼感の裏返し

最低7割、極力8割の接触削減を。
連日テレビや新聞では人との接触の機会を減らすよう
入れ替わり立ち代わり、多くの人が話しています。
大都市の繁華街では、まだまだ実現が遠い数字です。
特に若年層から中年層にかけては自粛という感覚が
薄い人が多いように思います。
8割削減による効果は2週間後の感染者数に反映し、7割だと
2か月以上先になると言われています。
この根拠が正しいのかどうかを論じるつもりはありません。

世界で14万人以上の方が亡くなられ感染者も200万人を
有に超えていますし、日本でも死者数は150名に近づき
感染者も9000人を超えています。
まだまだ陰りが見えない状況で、全国に緊急事態宣言が
出され、さらなる自粛を呼びかけても不要不急の外出を
控えない人が著しく減らないのはなぜだろう。
「自分は大丈夫」という根拠のない思い込みもあるでしょう、
「この程度の外出なら・・・・・気晴らしになる・・・・」・・・・という方も
おいでになるのだろうと思いますし「何も考えていなかった」
そんな人もいるかもしれません。

よほど日本の医療技術を信頼しているのだろうか、しかし、
報道で感染者が増加し都道府県の医療が限界で医療崩壊の
心配も配信されていますから、医療への信頼は不要不急の
外出の原因にはならない、では・・・・・国への信頼感がない。
もしかするとこの信頼感の欠如が原因ではないかと考える
ようになりました。
その根拠は下がり続ける国政選挙の投票率です。
投票に行かないのは期待する政党がない、期待する候補が
いないということも原因としてあるのかもしれませんが、それは
政治に期待していない、国を信頼していない、そうした人が
多いことの裏付けでもあると思います。
AIというのでしょうか、スマホをはじめ身の回りにある電子機器は
昔に比べて格段に進歩し、いくらでも情報が手に入ります。
情報が多くなって便利に暮らせるということと人間が万能に
なったということは全く別の問題です。

むこうずねを蹴られれば痛いし、つまずけば転びもします、これは
何百年、何千年前から同じです。
昔は命を落とすような危険な個所が野放しでありました。
底は危険だから気をつけよう、近寄らないようにしょう自分んで自分を
守っていましたが、危ない海べりにはフェンスを、子どもがはまりそうな
池は埋めよう。
これも危機管理ですし必要な防護柵だと思いますが、心の中の
危険への防護柵はなくなりつつあるのでは・・・・・と思います。
皆が止めるのを振り切って一人で野に出かけて池にはまって命を
落とす、これなら自己責任ですが、コロナウイルスに感染すれば
誰かに感染を広げてしまう危険があります、国に対する信頼感は
無くしても、周囲への思いやりだけは持っていたい・・・・と思います。

Posted by いとう茂 at 21:47│Comments(0)
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