2021年08月05日

ちょっといい話

知り合いの男性から聞いた話です。
男性は私よりも少し上でアパートで独り暮らしをしています。
駐車場が道路に面してあり、その奥にアパートが建っています。
アパートの隣は会社で間には1メートルほどの溝があります。
知り合いはアパートの1階の部屋で生活をしている、そんな状況です。

先日、男性が帰ってくると猫の鳴き声が聞こえたので、どこかと
懐中電池を持って探したのですが見当たらず部屋に戻りました。
部屋にいると、やはり鳴き声が聞こえてきます、
アパートの入り口に出て鳴き声の方向を探していると、通りすがりの
男性が近づいてきて「猫がどこかで鳴いています、溝に落ちて
出られないのではないでしょうか」
「声は先ほどから聞こえています、どこで鳴いているのか探してる
ところです」
男性はそのまま立ち去ったと言います。
知り合いの言葉を借りれば「親切という名の偽善」だと言います。
心配なら自分も一緒に探すだろう、それをせずに心配しているような
言葉だけ発して行ってしまう、お前が何とかしろとしか聞こえなかった
ということでした。

通りすがりの男性が立ち去った後、3人の女性が鳴き声の主を探して
電池で照らしながら駐車場の車の下などを探していて、知り合いに
気づくと駐車場から聞こえてくるようですが、一緒に探してもらえないか、
義を見てせざるは勇無きなり、知り合いはそう感じて隣の会社との間の
溝の方も探しに行くと、そこからも聞こえるような気がしたのですが
3人の女性が6人に増えていて、ワイワイと騒がしく声が聞き取れないので
静かにして明かりも消してと頼み、合計で7名の捜索隊で猫探し。
静かにしていると声が聞こえます、捜索隊は無言で動いて声がする
場所の特定・・・・・全員が溝の方に集まったそうです。

溝には雑草が茂り上からは見えませんが、猫が動けば草が動くはずと
全員が暗い中で溝を見ていると、草は動きませんが声は溝から確実に
聞こえてきます。
全員が猫はこの溝にいると確信して、明かりもつけて猫探し。
この時には、7名の捜索隊の他に道路にも野次馬が4・5名いたとのことで、
10時を回っていたのに遅くまで外出している人がいるもんだと、知り合いは
感じたそうです。
溝と駐車場の間にはフェンスがあり、2メートルほどの段差があるということで
知り合い以外の捜索隊の視線・・・・暗くて見えないはず。
知り合いに溝の中に入って探してと懇願している・・・・どう感じるのかは
個人の自由ですが、知り合いは視線がなくても溝に入るつもりだったと
思います。

以下は・・・・・次回に。

Posted by いとう茂 at 15:48│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。