2021年08月13日

逃げない④

3年生の5月に棒高跳びの練習でポールが立たず、
上から落ちて左足首を強度のねん挫、この時点で自分では
陸上競技が終わったと感じていました。
陸上部の3年男子は私一人、1年生の夏前から同学年の男子はおらず
2年生の夏からはキャプテン、その上に運動部全体の体育部長も任されて、
2年生に引き継ぐ夏の県大会が終わるまでは身動きが取れず、
練習も足首のねん挫で軽くしかできませんでした。
7月にマネージャーがバイトをしていた外科医を訪れて診察を
受けましたが、悪いなりに固まっていてどうすることも出来ないと
言われました。

8月の県大会の開会式は当時の甲西町の町民グランドで
行われました、例年なら県大会は皇子山か彦根の
陸上競技場ですが、この年に限って・・・・・ローカル。
母校が前年度の県大会で総合優勝をしていたので
優勝旗の返還は体育部長の仕事で、競技の前日に顧問と
校長の3人で町民グランドへ、ずっしり重い優勝旗を持っての
入場行進、返還するだけでもらえないのだろう、
そんなことを考えながら歩いていました

開会式は暑い暑い日でしたが、翌日は雨降りで
肌寒さを感じていました。
最後の棒高跳びと言ってもほとんど練習もできず、
バーをかけて飛ぶのは5月以来です。
各校から1名しか参加できませんが、春の大会の
1位から6位までは参加していて、足首が大丈夫なら気持ちも
盛り上がったと思いますが、助走も短くしないと走れませんし、
ポールも柔らかいものをさらに短く握らないとグリップが
滑って跳躍になりません。

いよいよ競技の開始ですが、雨のせいか最初の高さが
プログラムよりも低くなっています。
この高さなら助走が短くても飛べる、飛べば記録が残る、
そうすれば順位も残る、最後の大会ですが最低の順位でも、
それが今の自分の実力だと受け止めよう、そう思って
最初から飛びましたが、足首のことを考えると多くの試技は無理です。
最初の高さを越えた後はパスしてプログラムの高さから再開、
普段ならパスをするのですが、雨でグリップが滑って失敗する選手が
続出したためで、この高さを越えれば6位以内に入れるだろうと
考えたからでした。
考えられないことですが、プログラムの高さを越えたのはいつもの
3名、いきなり3位以内が確定です。

時間が来ました、続きは次回に・・・・。

Posted by いとう茂 at 14:13│Comments(0)
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