2021年11月14日

寄り添いとは

昨日の余談の続編です。
身元引受人になるかどうか、弁護士と相談してください、そう言ったのですが、
気持ちはすっきりしていませんでした。
その人に寄り添うとはどういうことなのか・・・・。
その後、この人がどういった結論を出したかは分かりません。
保護司と言う立場でなかったら、これまで何度も同じように
身元引受人になってきて、苦い思いをしてきたのだから、
もうそろそろ目を覚ましたらどうですか、情にほだされる気持ちは
理解できますが、おそらくこの先も同じように犯罪を繰り返すと思いますよ、
いくら財産をあなたの兄弟姉妹に相続してほしいと思って遺言状を書いても、
法律で定められている分は養子の方に行きますよ、
財産放棄の手続きができるのなら別かもしれませんが、
この家で一緒に暮らすと養子にも居住権が発生するかもしれません。

私はあなたが身元引受人になることには反対ですし、
養子縁組の解消もするべきだと思います。
それが一番安心な気持ちで暮らせると思います。
そう言ってあげるのが寄り添いなのでしょうか、
おそらく10人に聞けば9人までがそう言うだろうと思います。
いくら子どもの頃に出会ってから長い間会わなかったとはいえ、
ご主人は養子にしょうと決められて今日まで来たのですから、
その意思は尊重してあげてもいいと思います。
この先も犯罪を繰り返すかもしれませんが、これが最後だと告げて
身元引受人になってあげてもいいと思いますよ。
その代わりに財産放棄に応じるように条件を出したらどうでしょう。
それならあなたの兄弟姉妹にほとんど財産が渡るでしょうし、
同居が嫌なら近くでアパートを借りて1年間は家賃を払うが、
2年目からは働いて自分で払いなさい、
ただしアパートの連帯保証人にはならない、
保証料を払えば保証人になってくれる機関もあるから。
そして、食事の面倒も1年だけみる。
この条件で観察所に引受の可否を決めてもらう方法もあります。
こうした意見もあるかも知れません。

その人に寄り添う・・・・。
心の中に甥に対してどんな思いが強いのか、残っている思いはないのか、
この場合ですと財産相続と同居は甥にはさせたくない、
その強い思いがありますが、自分が見捨てたらだれも
身元引受人にはならないので、忍びない、かわいそう
と言った残った思いがあります。
そこを断ち切る意味で、中途半端な優しさは罪を作りますよ・・・・
そこまで強く全く知らない人の背中を押すのが寄り添いでしょうか。
考えると・・・・難しい・・・・。

Posted by いとう茂 at 12:29│Comments(0)
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