2022年03月18日

散髪

今年2回目の散髪に行ってきました。
散髪という言葉はいかにも昭和の時代の名残りのように感じます。
美容院という言葉がありますが、理容は理容院か理容室か・・・。
美容院も昔はパーマ屋さん。
これだと散髪屋さんと同じ時代のように感じますが、美容院ももう死語に近く、
最近ではカットハウスとか呼ぶようですし、もっと新しい名前があるかも知れません。
そう考えると散髪屋さんは二昔前の呼び名で、昭和から一向に進化していません。

どうでもいい話でした、ひところは散髪に行くと
「伊藤さんだいぶ来てますなぁ」そんな言葉も出ましたが、
最近では黙ってハサミを動かすことが多くなりました。
その沈黙が雄弁に語っています。
頭を洗っていても昔はラーメンの麺のような感覚が、
近ごろは素麺を洗う感覚に変わってきました。
それでも伸びる毛髪はあります、毎朝の髭剃りも面倒ですが、
時々行く散髪も面倒だと感じます。
これは若いころと変わっていません、頭髪が薄くなってきて
散髪の時間が長くなったように感じます。
多い時はそれこそ、ザクザク切っても問題がなかったのが
少なくなってきて、どこを切るか散髪屋さんも悩むのかと考えています。
大きな鏡の前に座らされて、自分と対面して顔を見ていると
照れくさくてついつい頭の方に視線が行きます。
時々、その視線を感じ取った散髪屋さんが「まだ大丈夫やで」・・・。
気休めにもなりません。
なくなるのならズルっと一気に・・・そうならないのは優しさか残酷さか・・・・。
あと何度あの大きな鏡の前に座って、冬枯れの頭を眺めるのか・・・
悲観的にならず、我が物とのと思えば軽し笠の雪・・・
そんな気持ちで自分と対面できればと願います。

Posted by いとう茂 at 13:19│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。