2022年06月08日

一等地を占領

どこかの国が金に物を言わせて、風光明媚な土地を買い占め・・・、
ではありません。
小さい犬の話です、お袋が骨折して5か月余りたちます。
今は施設暮らしでコロナの感染があるので一時帰宅も叶いません。
最近は、小さい犬は台所にいる時間が長く、水を飲みたい時とトイレ以外は
台所でウロウロしたり惰眠をむさぼったりの日々です。
足が悪いお袋以外は、座布団を敷いて座って食事ですが、
お袋は椅子に座って食事、居眠りでテレビはお袋の場所が一番見やすく、
骨折するまではテレビの番をしていました。
また、その場所からは表の道路も見えますし、台所の一等地です。

この前、台所に行くと小さい犬がお袋の椅子に乗ってスヤスヤ寝ていました。
「椅子に乗せてもろたんか」
「違うねん、勝手にピョンと飛び乗りよったんや」
足音で気がついたのか小さい犬は起き上がり、お座りの姿勢で私の顔を見上げています。
小さい犬が話せたら・・・「私だってお婆さんよ、ここに座りたかったの」・・・と言うのかな。
5か月余り空いていた椅子を毎日見上げて、占領したいと考えていたのかも知れません。

コロナが一段落すれば、お袋が帰ってくる日もあります。
認知症のお袋と小さい犬で一等地の争奪戦があるのか・・・
もしかすると刺激になって認知症が少しくらい改善するかもしれません。
椅子に乗ってテレビを見るでもなし、歩く人を眺めるでもなし、
それでも椅子の上に乗っているのは、小さい犬なりに居場所を確保したいからなのか・・・
お婆さん同士のバトルまでは安らぐ場所にしておいてあげよう。
一等地を占領

Posted by いとう茂 at 11:00│Comments(0)
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