2023年01月02日

元気で安心しました

大津市外の相談者の話です。
生きづらさを抱えた子どものことで3年ほど前から相談を受けていました。
いわゆる頭脳明晰で学生時代の成績はトップクラスで、
パソコンも自分で組み立てたり分解したりできますが、
人間関係がうまく構築できずに現在に至っています。
えこーにも一度親と一緒に来てくれたことがあります。
こちらの印象はさわやかな好青年でした。
気持ちの起伏が激しく、元気な時はいいのですが
下り坂に入ると昼夜逆転が始まります。
そんな当事者ですが、家から出てランニングをしたりして気分転換を図り、
今の環境を変えようと努力していることは、親との面談で理解しています。
昨年の夏ごろの面談で、当事者が太ってきたからジムに通ってトレーニングを
しようかと言っているという話が出ました。
ただ近くに手ごろな料金で利用できるジムがないので、
遠くまで自転車で出かけるとなると、
それだけで疲れてジムでトレーニングができないだろうと心配していました。
・・・・そう言えば・・・・うちに嫁がもらってきたトレーニング用の自転車が・・・
嫁が乗らずに放置してある・・・・。
その時に、よかったら使ってもらえませんか、そんな話をしました。
その話が切れずに続いていて、
この前の面談で「息子が乗ってみたいと言うんです」ということでしたので、
まずは親に乗ってもらって感触がよかったら貰ってもらうことになりました。
早速、親が乗って合格ラインよりは上だったようで、即決しました。
次は、持って帰る手段です。
「車に乗るでしょうか」・・・・車を見ると・・・「乗りませんわ私の車で配達します」
これで当事者に会うことができます、
地図をかいてもらい約束の時間に行くと、縁側に当事者がいました。
挨拶を交わすと元気そうな声でしたので、
「今年の目標はこれでトレーニングをして一緒にビワ一に行こう」
戸惑って返事が返ってくるか心配でしたが「ビワ一かぁ、へへへ」
まんざらでもなさそうでした。
「このトレーニングの自転車は返品不可やからね」
「へへへ・・・」
こちらも練習をしなくてはいけませんが、
連れ出すことができればこちらのペースです。
1泊2日で琵琶湖を一周すれば自信をつけてもらえますし、
家族以外の人間と2日一緒にいるわけですから、会話の練習にもなります。
自転車で適度な距離を保って走り、時々話すくらいがちょうどいいように思います。

Posted by いとう茂 at 13:50│Comments(0)
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