2023年02月12日

地方議員の候補が不足しているようです

先日、京都新聞の1面にそんな記事が掲載されていました。
今年は統一地方選挙の年です。
立候補する人がどれくらいいるのか注目したいと思います。
議員を職業だと考えれば、
企業のサラリーマンのような福利厚生の制度は充実していませんし、
退職金もありません。
議員年金が支給されるのは現在5期以上の議員だけだと思います。
企業に属していなければ国民健康保険ですから、
大津市の場合は年間に90万円ほどの保険料の支払いがあります。
年金も国民年金ですから1階部分だけになります。
香典や結婚祝い、供花については制限がありますので
支出は大幅に減っていると思いますが、
市政報告会の会場費や個人の広報紙は自己負担になります、
何もしなければ当然0ですが・・・・。
大津の市会議員の報酬は月に額面で56万円余り、
ボーナスが1回当たり100万円ほどで収入合計は900万円弱になります。
詳しい数字はネットで検索できます。
税金や保険料を差し引いた手取りの金額は600万円余りだと思います。
これが多いか少ないか、20代なら多いと感じるでしょうし、
40代の子育て世代なら特に多いとは感じないかも知れません。
それに4年に1度の選挙があります、ポスターや選挙カーの運転手、
ウグイス嬢などの補助はありますが、
それでも個人の負担は100万円を超えるのが普通だと思います。
当選できれば４年間の収入は保証されますが、
落選すれば収入はなくなる不安定な職業です。
企業からの献金がある議員もいますが、
ほとんどの議員は報酬だけか商売などの副業の収入だけになります。
国では企業に当選後の兼業制度の創設を求めています。
これができると保険や年金についても、
サラリーマン並みになりますので若い人も立候補がしやすくなるかもしれませんし、
落選しても帰る場所があります。
しかし、企業側の理解がすぐには進むと思えませんので、
早期の実現は難しいと考えています。
議員のなり手を増やすための議会側の意見として、議員報酬の引き上げがあります。
町村の議員の報酬が20万円に届かない実態もありますが、
コロナ禍で国も地方自治体も財源不足の中で、
市民の理解が得られるかがネックになると思います。
厳しい言い方かもしれませんが、ドラマを生でもテレビでもネットでも見られる・・・・
ドラマ自体が面白くなければいくら見る手段を増やしても誰も見ない。
誰も見なくてもドラマは進行しています、
多いか少ないかは別にして出演のギャラはもらえます。
毎年、申し合わせで主人公が変わらないで、4年間同じ主人公のドラマが見たい、・・・・
個人的な感想です。

Posted by いとう茂 at 15:22│Comments(0)
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