2023年10月30日

小さい無常

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし・・・・、有名な方丈記の冒頭の部分ですが、
世の中の無常を河の流れに例えて表現しています。
これは人間だけではなく、犬や猫、
果ては一切衆生悉有仏性という言葉もありますので、
私たちの周りにある石や草、山、川、月や星すべてに
命が宿るとされるものも含まれると考えています。
と・・・・大げさな書き出しになりましたが、
頭の中にあるのは小さい犬のことです。
小さい犬も12・3歳になります、もとの水ではありませんが、
うちに来た頃は1歳ほどの幼い犬でしたが、
年を重ねて老犬の部類に入っています。
もちろん、こちらもそれだけ年を重ねてきています。
食欲な変わりなく旺盛ですが、朝、昼、夜を問わず寝ることが多くなりました。
耳もどうやら聞こえにくいようです、白内障はまだ大丈夫ですが、
素早い動きが減ったように感じています。
知り合いが飼っていた、ゴールデンレトリバーが今年10歳で死にました。
小さい犬よりも若かったので、ショックでしたが小さい犬には分かっていません。
最近はこたつ布団の上で寝ることが多く、
背中にハーフケットをかけてやると、
目を覚ましますが背中からお尻をトントンしていると、すやすや・・・
喉鳴りがありますので実際にはもう少し大きい寝息ですが、再び寝てしまいます。
若い頃ならハーフケットを噛んで、噛んでぼろぼろにしていたのですが、
それもなくなりました。
人はペットがいることで癒されますが、
ペットは人がいることで癒されているのでしょうか。
エサだけくれればいい、後は人ではなく同じペット同士で暮らしたい・・・
そんなことは考えないのでしょうか。
何をどう考え、そこから何を感じたとしても、明日も同じ日だとは限りません。
どうぞ、今日が少しでも長く続きますように・・・。

Posted by いとう茂 at 23:32│Comments(0)
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