2024年03月23日

3月23日の記事

遠くを走る電車は客車なのか、貨物なのか
どこまで行くのだろう
誰を乗せているのか、何を運んでいるのか
宮尾登美子の夜汽車は切ない物語だったなぁ、そんなことを思い出させる
乗客は何を思っているのだろう
可愛い子どもが待ってるから早く家に帰りたいなぁ、家に帰っても誰もいないし、このまま見知らぬ土地に行けたらなぁ
仕事で疲れた窓には体を横にするだけの家、会話のない夫婦だけの家、ペットだけが話し相手の旦那、旦那よりもペット優先の妻、そんな家もあるだろう
ガタンゴトン ガタンゴトンの響きは悪魔の叫び声か、天使のささやきか
駅に停まるたびに人が乗り降りし、やがてみんな降りてしまう
空になった電車の中には、いくつのため息があるのだろう、いくつの笑顔があるのだろう
辛いことや苦しいことは全部電車の中に捨てて行ければいいのに
ガタンゴトン ガタンゴトンそんなことはお構いなしに、電車は明日も走り続ける ガタンゴトン ガタンゴトン

Posted by いとう茂 at 10:26│Comments(0)
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