2012年10月11日
23年度一般会計決算の賛成討論
ようやく昨日で9月議会も閉会しました。
机の上は資料の山です。
今日は、これからこの山と格闘して、見晴らしが
よくなるようにします。
議会閉会日に各会派が、賛成、反対の
討論を行います。今回は8会派が討論を行いました。
討論内容は様々ですが、自分の思いに従い、
ここ何回か討論をしています。
たぶん、ほかの議員とは違う討論だと思いますが、
私にはこれしかできません。
思いの丈を吐き出すにはこれしかありません。
自分が自分だと確信し、
明日に、一歩を踏み出すための討論だと思っています。
あとは、執行部のみなさんの心にどこまで響くかだけです。
とりわけ、トップリーダーの心に響け!
そう思って行いました。
いつまでもあると思うな親と金。
いつまでもあると思うな応援団!
議案第110号、平成23年度大津市一般会計の決算について、
予算決算常任委員会、津田新三委員長の委員長報告について、
賛成の立場から討論を行います。
大津市の現状を見る時、頭に浮かんでくるのが、
戊辰戦争における長岡藩であります。
長岡藩は、徳川家に忠義を尽くし、
薩摩、長州連合を中心とする西軍を相手に会津藩とともに戦い、
結果、城下の大半が焦土と化したことはご高承の通りであります。
敗戦後、文武総督に推挙されたのが「米100俵」で有名な小林虎三郎であります。
虎三郎は、佐久間象山の門下生であり、
長州の吉田寅次郎(吉田松陰のことですが)、
松陰と並んで象山門下の二虎と呼ばれた、優れた人物であります。
焼け野原になった長岡で「国が興るのも 町が栄えるのも
ことごとく人にある 食えないからこそ学校を建て
人物を養成するのだ」という強い信念を持ち、
藩の窮状を見かねて、見舞いとして贈られた米100俵を
すべて売却し学校を設立いたしました。
学校設立に向けては、虎三郎の熱意もありましたが、
最初は、藩士であるという既得権を盾に、
米の分配を求めて売却に断固反対していた藩士が、
既得権を放棄して、ひもじい暮らしの中で、
米の分配よりも人材育成を選択したことも、
我々は見習い、学ばなければなりません。
おそらく象山のもとでは儒教も深く学び、
孔子の「民、信なくんば立たず」を実践したといえます。
この故事は、孔子が弟子から軍備、食糧、信義のうち
一つを削るとしたらどれかと尋ねられ、孔子が、軍備と答えると、
残る食糧と信義のどちらを諦めるか、
との問いに孔子は、食糧と返答します。
人は必ず死ぬが、信義がなくなると人間社会が
成立しないといったことに由来しており、現代でも、
国民と政治家の信頼関係の重要さを説明する時に、
しばしば引用されております。
この国民と政治家の信頼関係を、
大津市民と大津市、大津市民と議会との信頼関係と
置き換えて考えれば、何が大切であるか、
何をしなければならないのかが見えてきます。
いじめが原因とされ、自ら命を絶った子どもの死を無駄にせず、
これからの行政に生かし、失墜した大津市のイメージを回復するには、
いつに、子どもが健やかで安らかに成長する姿を、
大津市はもとより全国に発信することで図られると思います。
そうした視点で、信義を考えたとき、子どもたちに信義を教え、
育む教育委員会の役割は非常に大きいものがあります。
10月2日に開催された、教育委員会の決算審議では、
まず教育センターについて何点か質問を行いました。
教育センターの役割は、子どもたちに信義を教え、
育む教師の研修が主な役割であると認識しています。
このセンターの決算額は9000万円余りですが、
そのうち人件費が8000万円余りとなっており、
先ほどの米100俵に換算しますと100俵のうち90俵以上が人件費で、
研修事業は副読本費用150万円を入れて、
5俵にも満たないものであります。
しかしながら、研修の内容いかんでは、
5俵でも充実した研修で成果を挙げることも十分に可能と信じ、
その成果等をお尋ねした所、
分析や効果測定に明快な回答が得られませんでした。
さらに、信義を教え育むためのエネルギー源ともいうべき
学校給食については、戦後、食糧事情をかんがみ、
食材の安定供給のために作られた都道府県ごとの給食会、
そして大津市の給食会、さらに日本酪農協同組合への
給食費の流れや食材購入にあたって、
業者の選定基準や方法、決定機関が明確でなく、
徴収した給食費の管理についても、各学校で管理されている中、
管理方法の統一したルールやマニュアルも作成されておらず、
多額の現金を扱っているにもかかわらずPTAや各家庭には公表されていません。
また、不祥事が発生した際の責任の所在を含めた、
危機管理もできていないのが現状です。
約10億円の給食費について、
直接、教育委員会がその流れや管理方法等について、
関与せず、各学校任せにしていることに、
大きな不安を抱くものであり、全給食費の半額以上を扱う、
大津市学校給食会に昨年度、およそ1000万円の運営補助事業費が
支出されていることは到底容認されるべきものではありません。
が、教育センターについては、
再度、詳しく説明をしたいという申し入れが教育委員会からありましたし、
大津市学校給食会の在り方については、
松田教育部長から残り少ない24年度ではあるが、あり方について、
前向きに改めて検討するとの約束がありましたので、
今後の、教育委員会職員の方々の発憤忘食を期待することといたします。
結びにあたり、越市長をはじめ、執行部のみなさんにおかれましては、
米100俵の精神とそれに通ずる、孔子の民、信なくんば立たず、
さらには、管子の1年の計は穀物、10年の計は樹木、
100年の計は人材育成という言葉を、
今一度かみしめていただきますよう切望し、
惻隠の情を持って賛成の討論とします。
オーイ、聞こえたかー、届いたかー。
机の上は資料の山です。
今日は、これからこの山と格闘して、見晴らしが
よくなるようにします。
議会閉会日に各会派が、賛成、反対の
討論を行います。今回は8会派が討論を行いました。
討論内容は様々ですが、自分の思いに従い、
ここ何回か討論をしています。
たぶん、ほかの議員とは違う討論だと思いますが、
私にはこれしかできません。
思いの丈を吐き出すにはこれしかありません。
自分が自分だと確信し、
明日に、一歩を踏み出すための討論だと思っています。
あとは、執行部のみなさんの心にどこまで響くかだけです。
とりわけ、トップリーダーの心に響け!
そう思って行いました。
いつまでもあると思うな親と金。
いつまでもあると思うな応援団!
議案第110号、平成23年度大津市一般会計の決算について、
予算決算常任委員会、津田新三委員長の委員長報告について、
賛成の立場から討論を行います。
大津市の現状を見る時、頭に浮かんでくるのが、
戊辰戦争における長岡藩であります。
長岡藩は、徳川家に忠義を尽くし、
薩摩、長州連合を中心とする西軍を相手に会津藩とともに戦い、
結果、城下の大半が焦土と化したことはご高承の通りであります。
敗戦後、文武総督に推挙されたのが「米100俵」で有名な小林虎三郎であります。
虎三郎は、佐久間象山の門下生であり、
長州の吉田寅次郎(吉田松陰のことですが)、
松陰と並んで象山門下の二虎と呼ばれた、優れた人物であります。
焼け野原になった長岡で「国が興るのも 町が栄えるのも
ことごとく人にある 食えないからこそ学校を建て
人物を養成するのだ」という強い信念を持ち、
藩の窮状を見かねて、見舞いとして贈られた米100俵を
すべて売却し学校を設立いたしました。
学校設立に向けては、虎三郎の熱意もありましたが、
最初は、藩士であるという既得権を盾に、
米の分配を求めて売却に断固反対していた藩士が、
既得権を放棄して、ひもじい暮らしの中で、
米の分配よりも人材育成を選択したことも、
我々は見習い、学ばなければなりません。
おそらく象山のもとでは儒教も深く学び、
孔子の「民、信なくんば立たず」を実践したといえます。
この故事は、孔子が弟子から軍備、食糧、信義のうち
一つを削るとしたらどれかと尋ねられ、孔子が、軍備と答えると、
残る食糧と信義のどちらを諦めるか、
との問いに孔子は、食糧と返答します。
人は必ず死ぬが、信義がなくなると人間社会が
成立しないといったことに由来しており、現代でも、
国民と政治家の信頼関係の重要さを説明する時に、
しばしば引用されております。
この国民と政治家の信頼関係を、
大津市民と大津市、大津市民と議会との信頼関係と
置き換えて考えれば、何が大切であるか、
何をしなければならないのかが見えてきます。
いじめが原因とされ、自ら命を絶った子どもの死を無駄にせず、
これからの行政に生かし、失墜した大津市のイメージを回復するには、
いつに、子どもが健やかで安らかに成長する姿を、
大津市はもとより全国に発信することで図られると思います。
そうした視点で、信義を考えたとき、子どもたちに信義を教え、
育む教育委員会の役割は非常に大きいものがあります。
10月2日に開催された、教育委員会の決算審議では、
まず教育センターについて何点か質問を行いました。
教育センターの役割は、子どもたちに信義を教え、
育む教師の研修が主な役割であると認識しています。
このセンターの決算額は9000万円余りですが、
そのうち人件費が8000万円余りとなっており、
先ほどの米100俵に換算しますと100俵のうち90俵以上が人件費で、
研修事業は副読本費用150万円を入れて、
5俵にも満たないものであります。
しかしながら、研修の内容いかんでは、
5俵でも充実した研修で成果を挙げることも十分に可能と信じ、
その成果等をお尋ねした所、
分析や効果測定に明快な回答が得られませんでした。
さらに、信義を教え育むためのエネルギー源ともいうべき
学校給食については、戦後、食糧事情をかんがみ、
食材の安定供給のために作られた都道府県ごとの給食会、
そして大津市の給食会、さらに日本酪農協同組合への
給食費の流れや食材購入にあたって、
業者の選定基準や方法、決定機関が明確でなく、
徴収した給食費の管理についても、各学校で管理されている中、
管理方法の統一したルールやマニュアルも作成されておらず、
多額の現金を扱っているにもかかわらずPTAや各家庭には公表されていません。
また、不祥事が発生した際の責任の所在を含めた、
危機管理もできていないのが現状です。
約10億円の給食費について、
直接、教育委員会がその流れや管理方法等について、
関与せず、各学校任せにしていることに、
大きな不安を抱くものであり、全給食費の半額以上を扱う、
大津市学校給食会に昨年度、およそ1000万円の運営補助事業費が
支出されていることは到底容認されるべきものではありません。
が、教育センターについては、
再度、詳しく説明をしたいという申し入れが教育委員会からありましたし、
大津市学校給食会の在り方については、
松田教育部長から残り少ない24年度ではあるが、あり方について、
前向きに改めて検討するとの約束がありましたので、
今後の、教育委員会職員の方々の発憤忘食を期待することといたします。
結びにあたり、越市長をはじめ、執行部のみなさんにおかれましては、
米100俵の精神とそれに通ずる、孔子の民、信なくんば立たず、
さらには、管子の1年の計は穀物、10年の計は樹木、
100年の計は人材育成という言葉を、
今一度かみしめていただきますよう切望し、
惻隠の情を持って賛成の討論とします。
オーイ、聞こえたかー、届いたかー。
Posted by いとう茂 at
12:25
│Comments(0)