2014年10月17日

単価

大リーグのマー君の年俸は23億円と言われています。
シーズン中に20試合登板して毎試合に100球を投げたとすると
合計で2,000球になり1球あたりの単価は1,150,000円になります。
庶民には夢の数字です・・・・・。

では、時々利用する新幹線で京都から東京までは13,080円です、
のぞみで2時間17分、137分、1分当たりの単価は95円余り、
京都から鹿児島までなら33,470円、時間は4時間25分で265分、
1分あたりは126円余り、少し割高な感じです。

滋賀県のサラリーマンの平均年収は419万円で勤務年数などを
合計した生涯賃金は1億9950万円になります。
人生80年、29,200日。
1日当たりは6800円余り、マー君の1球のおよそ170分の1です。

実際は20歳前後までは収入がありませんし、巷で言われる
生涯賃金は3・4億円で、もう少し多くなると思いますが、
マー君にはとてもとても・・・・・。

何もかも単価に換算すると虚しくなることの方が多いのですが、
ちょうど20年前に1字、100円の仕事をしたことがあります、
作文の応募で入賞し10万円の賞金をいただきました。
作成も1時間ほどでしたので1分あたり1,666円です。
1000字以内という制限がありましたので、この単価になります。
コンビニに「地球にやさしい作文コンテスト」のチラシがあり、
最優秀賞100万円という賞金につられてチラシをもらって帰りました。

その後作文のことは忘れていまして、締め切りが8月31日か9月30日でしたが
締め切りの前日にチラシが出てきて、大慌てで書き上げた次第です。
応募総数は2000件以上でしたから倍率は20倍を超えていました。

表彰は11月に芝のプリンスホテルでありました、1泊2日の交通費、宿泊費も
主催者持ちでした。
表彰の盾と賞金はイトーヨーカドーの伊藤雅俊、当時社長、現名誉会長から
いただきました。
読売新聞、セブンイレブンなどが主催、協賛に名前を連ね、入賞が決まって
読売新聞から取材も受け新聞で紹介されました。

ちょっと自慢が過ぎたようです。
部屋の掃除をしていて控えが出てきましたので、全文アップします。
どうぞご笑読を・・・・・。

「全国初ポイントカード連動空き缶回収機」

商店街の理事長を務めていた関係で、
琵琶湖の清掃に出た帰り道、公園の隅の方で
用をたしていたのを、同じ清掃に出た3つか4つの
女の子に見つかってしまった。
「おっちゃん、あんな所でおしっこしてはる」
母親は照れ臭そうに無言で女の子の手を引っ張っていた。

母親以上にこちらが恥ずかしかった。

用をたしているところを見られたのはもちろんだが、
口では「環境浄化」を叫びながら、していることは立小便の自分が。

チラシ広告には再生紙を使用し、買い物袋の再利用を促す等、
商店街としても、環境問題には取り組んでいたのだが、
口先だけの建前に過ぎないことを痛感した。
その後、資源の再利用を多方面から考え、
空き缶回収機のことを知った。
だが、どれも自治体が運営しているものばかりで、
商店街で運営しているものはどこにもなかった。
考えてみれば200万円以上の金を投資しても回収どころか、
電力料金や諸経費のことを考えると、
商店街が手を出すはずがないのである。
しかし、損得を考えたら環境問題は前進しない。
リサイクル運動におまけをつけることに抵抗があったが、
導入したばかりのポイントカードと連動した回収機を日本カードに依頼した。

しかし、アルミの価格も安かったし、投下金額が大きすぎるとの声が、
理事の中からも上がり、市役所の商工課に補助金のお願いに行くことになった。
商工課では、なぜ商店街がリサイクルをしなければならないのかと、
あっさり断られてしまった。

商店街は、環境問題を考えてはいけないのか。
帰り道、そんな疑問がわいてきて、次の年にもう一度
市役所にお願いに行き、自分が考えていることを説明した。
今度は、商工課の職員も本気になって聞いてくれ、
今後の運営はすべて商店街で行うことを条件に、
県と市で3分の1ずつの補助金を交付してくれることになった。
そして、今年4月に全国初のポイントカード
連動の空き缶回収機を2台導入した。

2台で400万余り、もとより採算はとれないが、
少しでもポイ捨ての缶がなくなれば、
そして、21世紀に生きる子どもたちがリサイクル運動に関心を持ち、
環境保護の大切さを認識して成長してくれれば、
きっと、美しい地球を残してくれる。
そのことを信じたい。

今読み返すと幼稚な文章でよくこれが入選したと思います。
ちなみに賞金の10万円は商店街の仲間などと、てっちり、てっさ、肉・・・・・。
きれいさっぱり・・・・・・。






  
Posted by いとう茂 at 13:09Comments(0)