2016年04月09日

入学・入園式

昨日は小学校と中学校の入学式でした。
朝から富士見小学校、昼からは粟津中学校に行ってきました。
4日に膳所保育園の入園式がありましたので、残りは11日の
膳所幼稚園だけになりました。
真新しい制服に身を包み緊張の面持ちでチョコンと座っている子も
いますし、みんながおとなしく座っていてもマイペースで動き回り
先生の手を煩わせている子もいます。
きっと50年以上前の自分を見せてくれているのでしょう。

節目、けじめとして、こうした式があるのでしょうが、昔に比べると
簡素化された感があります、退屈なあいさつを延々と聞かされるのは
誰でも敬遠するでしょう。
簡素化で気になるのは地域の習慣や家庭でつないできた風習です。
子どもの頃には人生50年といわれていました、それが今では男女とも
平均寿命は80歳を超えました。
この先は少しずつ短くなりそうですが、50歳に戻ることはないでしょう。

人間の持ち時間が長くなれば当然したいことをする時間も増えるでしょう、
反面、しなければいけないことをするのも時間があるはずです、掃除にたとえて
いいのか分かりませんが、6畳の部屋と風呂とトイレの清掃を50歳の時には
時間がないと言いながらもきっちりしていたのに、平均寿命が80歳を超えて
時間があるはずなのにどんどん手抜きがでてくる。
お正月のおせち料理はデパートかホテルや料亭で買うものになってきましたし、
乗り物はどんどん速くなり、テレビの番組もコロコロ変わります。
人生が長くなってどう変化したかといえば、自分の時間を増加させることに
つながることが多いのですが、自分の時間に浸ってゆったりしている人は
少なく、みんなセカセカ動き回っているように思います。

働き蜂や蟻が悪いとは思いませんが、働くことが目的になってしまい、自分を
生きる時間が見えてこず、何か釈然としないものがあります。

二十四節季でいうと今は清明です、 4/5頃三月節、万物発して清浄明潔なれば、
此芽は何の草としれる也(暦便覧)清浄明潔の略。
晴れ渡った空には当に清浄明潔という語ふさわしい。
地上に目を移せば、百花が咲き競う季節である。
太陰暦およそ29日、新月から満月、そして新月へと時期を心得て節目を大切に
満ち欠けをしていきます。

百花を眺め月を眺める、春宵一刻値千金、そんな節目を身に付けられたら・・・・・。
  
Posted by いとう茂 at 15:31Comments(0)