2017年03月14日

卒業式

今日は朝から粟津中学校の卒業式に出席して、
議長の祝辞を代読してきました。
182名の卒業生でインフルエンザで急きょ欠席の生徒が1名、
なかなか学校の門をくぐれなかった生徒も出席していると
式の始まる前に校長が話していました。
それでもどうしても学校に来ることができない生徒もおり、
今日の午後から個別に卒業証書を授与するということでした。
毎年こうした生徒が何名かいます、一人ひとりに事情があるので
しょうが、華やかなステージに立つことができない子どものことを
考えると複雑な気持ちであり心が痛みます。

そして、明日は県立高校の合格発表です。

ここまで書いてきての気づきです、卒業式もそうですが、
合格発表、それに代わる言葉は・・・・・受験結果の発表かな?
卒業式でも大津市全体で見れば様々な要因でクラスメートと
一緒に卒業できない生徒がかなりいると思いますし、
合格発表でも受験に失敗する生徒がいます。

目に見えない存在かも知れませんが、確かに存在はしています。
それを弱者と決めてしまう風潮もあるように思いますが、
果たしてそうでしょうか。
たとえそうであったと仮定しても、誰も好んで弱者になっているわけでは
ないと思います。

周囲の人と同じだと安心し、周囲の人と違うと不安になる、
そうした心理は誰にでもあるものかもしれません。
安心だから正解で不安だから不正解と言うことは誰にも
決めることはできません。
多数が正解で少数は間違いではないでしょう、世の中には
多数を望んでも少数にしかなれない人がいますし、
その人たちを否定することは誰にもできません、
そしてその少数の人たちも、かけがえのない
人間であり、社会の立派な構成員です。

今日の午後から個別に卒業証書をもらった生徒の笑顔が
輝く未来を構築するのも社会の構成員である私たちの使命
だと感じた次第です。
  
Posted by いとう茂 at 21:28Comments(0)