2017年03月27日

監査報告

今朝は8時40分から監査報告書を市長以下の執行部に提出
してきました。
今回から監査委員の意見が付いた部署の部長も同席して、
監査報告を聞いていただきました。
総務部、都市計画部、産業観光部の事業について
代表が意見を述べました。

代表に続いて3人の監査委員が所感を話す機会があり、
私は、前期講評、決算監査報告に続いて今回も同じことを
話しました「法に則った政治、理に則った政治は大切ですが、
情に則った政治も大切にしていただきたい」そうした内容です。
具体的な例はあまり提示しませんでしたが、人の世のことは人が
中心になって進めています。
基本は人、その人が気持ちよく働くか、それとも強制されて
働くかで同じ時間をかけても成果はずいぶん違うと思います。

思い出すのが北風と太陽です、子どもじみた例えかもしれませんが、
自主的に勉強を始めようとしている子どもに「早く勉強しなさい」
その言葉は、やる気を萎えさせるだけでしょう。
これは自分の事としても経験しています、私は子どもに
勉強しなさいと言った記憶がありませんが、親になって子どもに
この言葉を発してやる気をなくさせた方も多いかも知れません。

脱ぎ着が自分でできない赤ちゃんならともかく、それなりの年齢に
達した人間の衣服を力づくで脱がそうというのは無理があります。
無理とは理がないということで、赤ちゃんの衣服の脱ぎ着も
情が大切ではないでしょうか。
よしんば脱いだとしても、それは自分の意思ではなく剝ぎ取ったと
いう方が適切だと思います。
自分の意思で脱ぐには、脱ぐ環境がいるでしょう、脱ぐ意思が
あるということは考える力があるということです、脱ぎやすい環境を
作るのが脱ぐ人を管理する人間の仕事だと思います。

もうすぐ咲き誇る桜も北風や外気の影響を受けます、ただ咲き
ただ散っていくだけの桜ですら、複雑な感情はなく、周囲の気温が
高くなれば咲き、低ければ咲くまで時間がかかります。
人間はもっと複雑な感情を持っています、すぐに反応する人、
言葉を飲み込む人、無言で反発する人・・・・・・・。
切り裂くのが理、包み込むのが情、そこまで言うと言い過ぎでしょうか。
  
Posted by いとう茂 at 13:43Comments(0)