2014年08月08日

英霊の言乃葉(第4集より)

8月15日という日は日本人にとって特に思い入れがある日
ではないでしょうか、敗戦の悲しみもさることながら、
300万人以上の戦死者を出し、家族を失った悲しみ、
生活苦、そうしたことを抱えて生きなければならない
泥沼の暮らしが始まった日です。

多くの命を礎にして、その後の日本が形成されてきました。
そうした命があったことをしるす資料として多くの文献が残っていますが、
「英霊の言乃葉」もその一つで、昭和35年8月から靖国神社の
社頭に毎月掲示されています。

現在、第9集まで発行されていたと思いますが、以前に第1と第2は
購入しましたので、この前東京に行った時に3から5集まで買ってきました。
その中の4集から今月はいくつか紹介します。

「妻に感謝」 
 陸軍曹長 森田政雄 35歳 昭和20年6月5日 ルソン島にて戦死

妻キヌ子殿
長い間良妻としてよく仕えたことをここに感謝する。その間何等
楽もいたさせず夫としての不徳、許してくれ。
その上今後二子を残し、親兄弟の面倒を見させて苦労をかけることと思うが、
何分とも父母に相談の上良き様に取り計らって、幸福に朗らかに暮らしてくれ。
自分が戦死した通知を受けたときは、世の中が真暗になるだろうが、
決していつまでも悲しんでくれるな。
大東亜戦争下、夫を国に捧げた人は幾万人あるか、みな同じ気持ちだろう。
二人の子どもの養育成長を唯一の楽しみに面倒を見てやってくれ。
子どもも必ずや孝養を尽くす、立派な人間になるよう
自分も靖国の神となって見守る。
君の身の振り方については意志を定めて、
親と相談の上自分の良いようにしてくれ。
子供二人は我が家で母親の養育を受ければ如何程喜ぶことかかつ幸福だろう。
何分にも老年の父母のことをよろしく頼む。



Posted by いとう茂 at 12:08│Comments(0)
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