2016年04月13日

順風満帆

毎月1回有志が集まり勉強会を開催しています、時間は3時間、
私の役割は幹事で進行役をしています、今月は人生の回り道に
ついて参加者から感想が出ると思います。
回り道の人生を歩んだ人はより豊かに生きられる、そうしたことが
着地点になるのかとも思いますが、結論は見えません。

無理しなくていい、疲れたら休んで、いつからでもやり直せる、
そんな言葉で挫折や左遷をされた人を慰める場合もあります。
回り道、遠回り、寄り道、人生の中で不合理なことや失敗をした人に
贈られる言葉もあります。
小島直記の男たちシリーズも利より義に生きる主人公が、世間の
価値基準ではなく、自分の信念に従い苦難や挫折を肥やしにして
生き抜くストーリーが多いのですが、ある種、日本男児の像は
こういうものかと教えられることも多くあったように思います。
本棚には、出世を急がぬ男たち、 回り道を選んだ男たち 、人生まだ七十の坂
の3冊がありましたが、もうだいぶ前に読んだので、断片的な思い出しかありません。
時間があればもう一度読み直し、そう言っているようです。

順風満帆、周囲の人にそんな人がいるのか、そもそも順風満帆の人生などあるのか、
ある時期、やること言うことがすべて的を得てうまく行くことはありますが、
どれだけ続くかと考えたら・・・・・・・。
波風が立たず平穏に行っている、そのことが本当は順風満帆なのではないだろうか、
打つ手がすべてうまくいく時は、嵐が来る前触れかもしれない。

人間は図に乗る生き物、一つうまくいくと次もうまくいくと考え、次がうまくいくと、
次もと考え、徐々に周囲が見えなくなり、どんどん傲慢になりやがて大きな
落とし穴に落ちる。
傲慢に大胆、謙虚に大胆。
言葉で言うとこうなりますがニュアンスが伝わるかどうか・・・・・。

うまくいかないときは休む、下手な考え休むに・・・・・・です。
休んでばかりの人生、そんなのにも憧れますが、何とか暇なしで・・・・・。
近道も好きですが回り道や横道、寄り道も好きです。
山頭火は、まっすぐなみちでさみしい、そんな句を作っています。
高速道路も緩やかに曲がり、上り下りも意図的に作られています、
まっすぐだと居眠りしてしまうから、人生も回り道、寄り道があるほうが退屈せずに
生きられるのかと思います。

回り道、寄り道、遠回り、行き着くところが決まっているから、そんな表現に
なるのでしょう。
たった一つの大切のためになら回り道や寄り道もいいのではないでしょうか。
何もかも時間やお金といった効率だけでは息が詰まりそうです。
無駄な時間に見えても、それがゆとりになることもあります、ただ、無駄遣いは
財布が窮しますから・・・・・・。
順風満帆とは目的地にまっすぐに行くことではなく、回り道や寄り道を
楽しみながら行くことだと私は思いたい、戻ることのない道だから。


Posted by いとう茂 at 22:39│Comments(0)
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