2016年07月23日

夜市・縁日

今日から石山で商店街が中心になり夜市が開催されます。
今週から3週間にわたり土曜日に開催されます。
50年を超える歴史があるということで団塊の世代も
夜市を経験していることになります。
娯楽の少なかった時代には夜市に行ったことが学校で
話題になり、次の夜市が楽しみだった世代も多いと
思います、昔はもっと回数も多いように記憶していますし、
浜大津の中町と競うように夜市が開かれていました。

商店街の衰退ぶりは歯止めがかからない状態で、
高齢化、後継者難、会員数の減少と三重苦の状態が
続いています。
そんな中で、こうして夜市で集客を図り生き残りの道を
考える商店街はずいぶん減ってしまいました。

振り返れば私が商店街の理事長に就任したのは昭和63年、
3期6年務めて39歳で退任しました。
当時はイベントと言えば露天商が出店して地域の団体は
何もしていない時代でした。
初めて商店街で模擬店をやるときは、かなりの圧力があり
頭の痛い問題も多く出てきましたが、それも日にち薬、
年月の経過とともにイベントの模擬店は商店街という
事が定着してきました。

その後、PTA、地域の団体、自治会まで綿菓子や
ポップコーン、焼きそばなどの出し物が普及しています。
ある意味、これは災害時に役に立つのかとも考えています。
備品となる鉄板や鍋類も増えてうどんを1000食作れと
言われても、コンロがあれば短時間で対応できますし、
阪神淡路大震災の炊き出しにも問題なく熱いうどんを
被災者の方に提供でき、喜んでいただきました。

娯楽が多くなった現在では夜市や縁日というのは
あまり流行らないのかもしれませんが、ある年代を境に
懐かしさと新鮮さがあるように思います。
売り手と買い手、短時間ですが会話もあります。
何気ない会話を子どものころから覚えている人も
いるでしょうし、あのおっちゃんに会いたいからという理由で
毎年出かける人もいるでしょう。

一期一会はどんな人にもどんな時にもあるものです。
何気ない出会いが一生の付き合いになったりすることも
あるでしょう。
膳所の夏祭りは8月27日とずいぶん先です、ここの模擬店も
もう30年近くなります、私も模擬店を卒業し、めったに綿菓子も
作らなくなりました。
いろんな地域の夜市や縁日で心の触れ合いがありますように、
暑い夏を一層盛り上げる縁日や夜市に行ってみてはいかがでしょう。


Posted by いとう茂 at 19:37│Comments(0)
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