2021年06月28日

13回目

日曜日は、13回目のひきこもり、不登校家族の会でした。
新しいメンバーも入り7組の家族が参加しました。
昨年の6月からスタートしましたので、丸1年が経過しました。
見ていて感じるのは、目先の出来事に右往左往しなくなった、
日常生活の中で当事者の生活態度を見ての一喜一憂が減ってきた。
過去の自分と当事者のことを思い返して対応する「ゆとり」が
出てきたということです。

自分の物差しで測って判断していたものを当事者の立場で考える、
当事者の物差しの目盛りを考えて、「なんで」「どうして」から
当事者の閉ざされた心の結び目を探して、「苦しいんやな、ゆっくり
ほどいていこうな」そんな寄り添う気持ちを強く感じます。
親のこうした変化を子どもは敏感に感じるのだと思います、
ゆとりが出て笑顔が増えた親を見て子どもが返事をするように
なってきた、少し会話が増えてきたが、いきなり話しかけてくる
ことがあるので、こちらが返事に戸惑うことがある、
そんな声もあります。

子どもと別に暮らして、子どもとの距離ができたことで互いに
楽になった家族もいます。
ひきこもり、不登校の解決策は何が正解で、何が間違っているのか
こうすれば治るという方法もありません。
軽い知的障害や発達障害のある子どももいるように思いますし、
親にも何か障害があるのでは・・・そんな親もいます。
しかし、医者ではないので正しい診断は下せませんし、そもそも
「普通」とは、そのことはよく考えさせられます。
長時間集中できない、じっとしていられない、人と話すのが苦手、
すぐにイライラする・・・・私にも発達障害の症状にあてはまる
部分はあります。

世間では普通でないという目で見られているひきこもり、不登校の
当事者や家族ですが、家族会の参加者やえこーのスタッフにとっては
これが普通です。

Posted by いとう茂 at 15:54│Comments(0)
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