2021年08月30日

これも現実②

滋賀県のコロナの感染者数が10000人を超え、昨日時点で10340人、
大津市内の感染者は3275人、約3分の1が大津市です、私が住んでいる
学区の人口がおよそ15000人、学区民の140人以上の人が
これまでに感染していることになります。
感染者のほとんどが現在は自宅療養、重症化しないことを願いひたすら
回復する日が来ることを望み、その家族は感染経路が不明でも、
身内に感染者がいることを隠して、濃厚接触者として
2週間後に陰性判定が出ることを願う。
これも現実です。

感染者が身内にいることをひたすら隠す・・・・・。
何かに似ていないか・・・・。
その昔、ライ病と忌み嫌われたハンセン病患者は、
家族との縁も切られて療養所に送られ、そこで暮らすしか
ありませんでした。
療養所によっては、粗末な施設で風雪に吹きさらされて
悲惨な日常を送った患者もあると聞きました。
その後研究が進み感染力が非常に弱いことが分かっても、
迎えに行く家族はわずかだったと言います。
現在もいくつかある国立療養所に入っている患者の年齢は
ほとんどが80歳を超え、そこで亡くなっても遺骨を
引き取る家族も皆無に等しく、納骨堂には整然と骨箱が並び
国が管理をしています。
もう30年もすれば療養所に入っている人もいなくなりますが、
納骨堂の遺骨だけは残ります。
生きている間も泣いて暮らし、亡くなってからも
引き取り手のない遺骨は泣いているのでしょうか。
先祖代々の墓に入れるのはご先祖様に顔向けできない、
そんな理由からなのでしょうか。
これも現実です。

日本で2度目のオリンピック、パラリンピックが開催されています。
1964年は新幹線、名神高速道路・・・敗戦から立ち直り
高度成長を遂げた日本を世界に見せつけました。
そして開催の是非をめぐって様々な論争があった二度目、
オリンピックでは過去最高のメダル数、金メダルの数も過去最高、
パラリンピックも連日テレビで日本の選手の活躍が放映されています。
アナウンサーや解説者は熱のこもった報道をしています。
それでもNHKの朝のニュースでトップに報道されるのは、
コロナの話題です。
感染者数が過去最高、重症患者の数が過去最高、
「昨日は〇〇の都道府県で過去最高の感染者を出しました。」
そんな報道に接すると、同じ国の話かと時々思うことがありますが、
これも現実です。

Posted by いとう茂 at 15:25│Comments(0)
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