2021年11月19日

ちょっと嬉しい面談でした

この前の日曜日はえこーの面談でした。
まだ新しい相談者で、その子どもが社会参加に向けての第一歩に
なるかもしれません。
家でできる作業で、納期もノルマもなし、やめたければいつでもやめられる、
公的支援機関からそんな仕事の話をいただきました。
仕事の材料も家まで届けてくれますし、引き取りにも来てくれます。
もちろん報酬もいただける・・・・どれだけかは未定ですが・・・。

人によっては「そんな仕事はしたくない、もっと高度な仕事がしたい」
そう言う人もいますので、ひきこもりの人なら誰にでも
勧めることはできません。
確かに内職のような仕事ですので、そう考える人も多いのですが、
対人関係がうまく構築できず、上司や同僚とうまくいかずに
仕事をやめてひきこもってしまう場合もかなりあります。
そんな人が家から昼間に出られるようになってコンビニなどで
買い物ができるようになると、もう一度社会参加を考える
機会も増えてきます。
そうした人の社会参加の第一歩だと考えて、
えこーの面談でこの話をしたところ、
詳しい説明が聞きたいということになりました。
内職程度と言っても本人にしてみれば未知の世界です、
できる自信もなく不安の多い中、詳しい話を聞きたいと
前向きに受け止めてくれたことは大きな進歩です。
たとえ短期間で辞めてしまったとしても、
何らかの手ごたえは残ります、それを足場に少しずつ少しずつ
階段を上っていけばいいと考えています。
上りすぎた時は、自分が楽な状態でいられるところまで戻ればいいのです。

ひきこもりから抜けて社会参加をするうえで注意すべきところは
無理して疲れない、生きづらさの中には発達障害などの精神障害もあります、
その障害とうまく付き合って疲れたら休む、元気になったらボチボチ・・・・。
行ったり来たりの繰り返しになりますが、ひきこもっているよりは
ずっといいと思います。
親も子もこのことを受け入れるのがかなり難しく、「自分はもっとできる」と、
ついつい難易度の高い仕事に目が行ってしまい、
疲れすぎてエネルギーが切れて動けなくなってしまう。
仕事も学校も週5日行くもの、そう考えるのは自由ですが
週に2日3時間だけ、それも社会参加です。
自分を理解してあるがままの自分を受け入れる、
他人と比較しない、これが自分を大切にすることだと考えますし、
それがその人のやり方です。
地域や周囲の人たちがそのことを認めて受け入れる土壌の醸成、
ひきこもりや不登校の理解について、今一番欠けている所で、
それ故に当事者や家族が孤立している一面があります。
どうぞ、この子がちょっとだけでも希望を持って生きられますように。

Posted by いとう茂 at 15:28│Comments(0)
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