2021年11月27日

嬉しいけど・・・・・

29日に久しぶりに和太鼓の演奏をしますが、「私も叩く!」と
闘病中のメンバーが手を挙げてくれました。
「冗談やろ」・・・・他のメンバーもそう思ったそうで、改めてたずねると
叩く気が満々で・・・・・ホンマカイナ。
出演は全員で4名、これまで25年以上一緒に叩いてきた顔ぶれで、
4年ぶりのベストメンバーでの演奏になりそうです。
聴衆は幼稚園児、場所や聴衆は関係なく、4名で叩けることが
嬉しいのです。
4年前はもう一人25年以上一緒のメンバーがいましたが、
3年前に亡くなりました。
その時は、このメンバーで叩くのはこれが最後、
全員がそう感じていたと思います。
そして、29日の演奏は4名で叩くのが最後になるかもしれません。
そう思うと嬉しさよりも悲しさがわいてきます。

今年で30年を迎えますが、会を作って活動を始めたころは、
毎週ホテルの余興やパーティーの出演がありました。
和太鼓のブームが最大の時でした、1日2ステージということも珍しくなく、
仕事そっちのけで太鼓を叩いていました。
演奏が終わった後で、ビールを飲みながらあそこがおかしい、
ここで間違っていたと反省会、盛り上がりましたしあのころが
一番上達した時期だったと思います。
そのころからの生き残りが4名で、気心の知れたメンバーで
当日の曲の変更も、「あそこを2回にしてここを省略」それで通じます。

この4名に続く人が出てこないのが課題ですが、それぞれ
価値観が違います、自分はこうだったからお前もこうしろ・・・
それで課題が解決するなら苦労はないのですが・・・・。
続く人のことはいいとして、名乗りを上げたメンバーは
完治する病ではありませんし、体力的にも多くの曲の演奏は無理です。
そのことも全員が理解していると思います、
顔は正面を向いていても横の気配は伝わってきます。
叩きながらペース調整がありそうですが、
この4名ならそれほど難しいことではありません。
心配しながら楽しむ・・・・演奏が終われば空虚感が出てきそうです。
時は静かに流れていますが、その流れに多くの人を乗せて
戻れない場所に行ってしまいます。
思い出と言う焼き印のような傷跡を残して。

Posted by いとう茂 at 23:36│Comments(0)
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